• 雑談

    加齢による変身

    東京から、高校時代のクラスメイトのA君が帰省してくる、という連絡があり、急遽いつもの4人組が招集されました。ゲーム好きな人には、召喚された、と言っても通じるかもしれませんね。いつもの4人組のうち、一人の友人、K君が連絡を取っていて、他のメンバーにLINEで連絡をしました。A君とは高校卒業後、一度も会っていませんから、実に22年ぶりとなる再会となりました。鉄道で東京から来たので、駅まで迎えにいったのですが、お互いがあまりにも変化ないことに驚きあっていました。こうなると、本当に22年ぶりなのか?という疑問さえ浮かんできます。さっそく、その疑問を払拭するかのように、お互いの身の上話をして、時間の経過を確認しました。これは、久しぶりに会う人とは、だいたい同じようなコミュニケーションを取ります。身の上話で積もるほどの情報があるのか、と言えば、それほど無くて、せいぜい5分程度で終わってしまいます。しかし、人生において学んできたお互いの考え、つまり哲学を語り合う事は、非常に有意義であると感じます。それこそ、時間を忘れて語ることになります。こういった話をできる友人というのは、実はあまりいなくて、いつもの4人組でもそれほどコアな部分は話せません。というか、聞き役になることが多いですね。求められれば、何かを言うくらいのポジションです。4人でいる時は、その状態がスタンダードで、僕が話を長々とすることは、まずありません。それは、他の人との会話においても同様です。語りたい、という欲求があまり無いのかもしれません。それよりも、他の人の考え方を聞いた方が、自分にとってはプラスになると考えていますし、喋りたい友人(K君のことです)がいれば、任せておいた方が楽しい時間になります。ただ、お喋りの友人が席を外したりすると、無言の時間が流れる時があり、それがまた何とも言えない、微妙な空間を演出してくれます。そういう時に、つい気を遣って何か喋らなければ、と思う時期もありましたが、今では、気にせず無言です。少し前の会話を反芻するように、思い思いに耽るのがよろしい、ということです。A君との会話のトピックは、仕事がメインでした。彼はエリートで、一線で活躍していたのですが、事情があり、転職して地元に帰ってきたということでした。かなり無理を強いられていたようで、危うく入院になるところだったそうです。それを聞いて、無事でいてくれて本当に良かった、と思いました。勉強に励んでいて、転職先でも、学びながら楽しくやっているようで、安心しました。人の事を評価できるような立場ではありませんが、彼は尊敬に値する人です。仕事の話でも、自分と全く業種が異なるので、とても興味深いものがあります。僕は製造業になりますが、A君は小売業です。かなり大きなプロジェクトに係り、それを完遂させたそうです。外野がうるさくて(居酒屋でカラオケが始まったのです)、詳細は聞けませんでしたから、次回会ったらその点を詳しく聞いてみようと思います。午後8時から入店して、閉店の午前0時までの4時間。とても楽しく過ごせました。こういう集まりは、しょっちゅうではなくて、時々開催される方が、程よい刺激になることでしょう。帰りは飲みすぎて酔っ払いに変身したお喋りK君とA君を送っていきました。K君と先に別れ、その後A君とドライブがてら少し話をしました。次回は、さらにメンバーが増えて賑やかになりそうなので、果たしてゆっくりと話すことができるのでしょうか。お楽しみですね。

    語るに及ばず