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初めての蝉・ヌード
久しぶりに子供たちと公園に行きました。台風12号は、予測より雨量は少なく、風速も弱かったので、このエリアではそれほど被害はなかったようです。そのかわり、一夜明けて、また猛暑日となりました。朝は涼しかったので、公園に行くなら午前中だな、と柄でもない家族サービスを企てたのですが、実際に公園に到着すると、すでに気温は30度。セミの鳴き声がまるで暑さを歓迎しているオーケストラのように聞こえてきました。午前8時30分くらいに到着したら、ほとんど人はいませんでした。隣にあるグラウンドで野球の大会が開かれていましたから、そちらは人が密集していました。公園側には、一面が芝生で広々とした空間があるので、そちらで遊ぶことにしました。しかし、日向は肌に突き刺さるほどの日差しで、さすがに子供たちも日陰から動こうとはしませんでした。非常に賢い選択だといえます。日陰にいるだけでも汗が吹き出てくるので、良いエクササイズだと思うことにしました。木陰を見つけてレジャーマットを敷いて座っていると、長女が近くの木にしがみついているセミを見つけました。しかも、脱皮している最中で、今まさに、抜け出そうともがいているのです。その様子は写真をご覧いただければわかるかと思います。僕も初めて見ました。エビのような色形をしているのですね(乏しい表現ですみません)。完全に抜け出したと見受けられる状態から、15分くらいは動きませんでした。しかも、体を後ろに反らせて、頭が地面に向けられ、今にも落ちそうな状態でした。フィギュアスケートでいえば、イナバウアーですね。ずっと動かないので、子どもたちがしびれを切らし、遊びに行こうとした瞬間に、プルプルと震えながら、殻を抜け出し、木に掴まりました。いやあ、素晴らしい瞬間を見ることができました。子供たちも良い刺激を受けたことでしょう。その後、遊具で汗を流して、エネルギィ補給をしていると、奥様が市バスを利用して公園まで来たので、合流しました。そうこうしているうちに午前中はあっという間に終わりました。午後からは、奥様の実家に、子供たちと奥様を置いて、僕は一人で帰宅。雑務を済ませて一休み。16時ころに奥様から連絡があり、子供たちが昼寝しているから、起きたら、みんな(義父母、義弟合わせて7人)でご飯を食べに行こう、とお誘いをいただいたので、甘えることにしました。日中の外遊びで疲れたのでしょう、昼寝は良い休息となったようです。最近はスマフォも急速充電などが流行っていますね。全く関係ありませんけれど、「スマフォも」と書いてしまいました。こういうミスはWordの校閲に指摘を受けません。ですから、わざと書いていることを強調してみました。ジョークなどは、その意味が通じないときに、解説をせがまれることがありますが、その時ほど、切ない気持ちはありません(誇張)。セミが土中で7年(注:セミの種類により、3年から17年と開きがある)もの歳月を過ごし、地上で2週間あまりを過ごして死を迎える、という話を子供たちにしたときは、少し驚いていました。今生きているセミたちは、長女と同年代なのです。長女は「じゃあセミは、土から出てきて嬉しくて、鳴いているのだね!」と感想を述べました。素直な反応で、少し安心しました。これから様々な苦難が襲ってくるはずです。それを乗り越えていけるよう、今日の学びを糧としてくれたら、これほど嬉しいことはありません。
ミンミンイナバウアー