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イッツアスモールワールド
今日は、とても近場でありながら、滅多に訪れることのないテーマパークというか、博物館に行ってきました。世界の民族衣装を着たり、食べ物を食べたりできることで有名のようです。僕は生涯でおそらく3度目の来園(来館?)になります。過去には、民族衣装を着た記憶も恥ずかしながら残っています。若気の至りというものでしょうか。また、世界各地(といっても10カ国くらい)の建物を見た記憶はありますが、どんなものだったか全く記憶にありませんでした。今回は、とにかく案内の看板を読むことにしました。その代わり、建物は適当に流し目くらいの感覚で鑑賞しました。案内の看板には、建造物の歴史的背景もかんたんに紹介されており、その情景を頑張って想像することで、より記憶に定着できるのではないかと考えての目論見です。一番目は鹿児島の伝統的な建物のようでした。高床式というのでしょうか、茅葺屋根で、床面に1mほどの空間を持った倉庫のようでした。高床式といえば、ネズミ返しが有名ですが、それが見当たらなかったので不思議に思っていると、建物横に解説があり「柱のブリキがネズミ返しです」と書いてありました。ほお、と唸りながらそのブリキに触れると、ツルツルで確かにさすがのネズミも登れないだろうな、と感心しました。その後は地名を忘れましたが、トーテムポールが建物の外にあり、そのトーテムポールの解説が興味深いものでした。ポールに彫刻が施されているのは周知の通りですが、その彫刻一つ一つにどのような意味があるのか、という解説であり、その考え方は日本で言うところの「家紋」と通するところがあります。そのトーテムポールを見れば、どのような家族が住んでいるのか、一目瞭然だというのです。当然、その意味を知らなければ、ただの彫刻にしか見えません。ドイツやフランス、イタリアの建物もありましたが、そのあたりはそれほど面白みはなくて、パイプオルガンが飾られていたのが素晴らしいと感じたくらい。トルコもよく判りませんでした。草原や砂漠で暮らす民族の様々なテントも実際にその組み方で設置されていました。不思議だったのは、どの民族も男女が別の部屋で生活していた、というあたりです。その後のアフリカエリアでは、土で作られた家で、四角の家は男性、丸みを帯びた家は女性専用と棲み分けがありました。どの部屋にも必ず、パイプが壁から飛び出ており、一体どんな役割をしいているのだろうか、としばらく考えた結果、通気のためであることが判りました。これですっきり。解説をメインで楽しんだ訳ですが、イメージに訴えるには十分な効果があるようです(僕の場合ですが)。説明は、ちゃんと聞かないといけないな、と再認識した一日でした。