ブックエンドとこんにちわ
父からある仕事を依頼されたので、実家に行きました。兄も時間を作ってくれて、応援に駆け付けました。作業としては、建物2階にある書籍を、倉庫に運び、段ボール箱に詰める、という至ってシンプルな重労働です。作業を分担し、2階から1階玄関に本を運ぶ役を僕が引き受け、玄関から物置に本を運んで段ボールに詰める役を兄が行いました。ボリュームは、ざっと1000冊くらいでしょうか(適当です)。2階からの運搬には、小さい段ボールを使いました。これには新書サイズで15冊ほど、文庫サイズで20冊ほど入ります。1000冊の運搬にはざっと60往復する計算になります。最初の10往復くらいが終わった時点で、兄が「これは大変だ」と気付いたのでしょう。彼の長男(一緒に遊びに来た)を呼び、小さい声で「小遣いやるから、手伝ってくれ」と言っていました。いやぁ、男の子だとそういう頼みごとが出来て良いですね。娘たちには、さすがに重労働は頼めません。その長男君(僕から見て甥)が、2階から1階に運ぶ役をこなしてくれることになりました。そのおかげで、階段の昇降が無くなり、僕の膝は大変喜んでいました。正直申しますと、10往復で既に膝がガクガクと笑っていたのです。年齢は隠せませんね。1時間ほどで、9割くらい終わり、兄家族は予定があったので、帰っていきました。そのあとの作業は僕が引き受けて、のんびりと済ませました。その中で、面白そうな本があったので、1冊だけ父に貸してほしい、と申し出たら「どの本?」と聞かれたので、その本を渡すと暫く眺めて「いいよ、あげる」と渡してくれました。ありがたく頂戴しました。かなり年季が入っており、発行年は1966年となっていました。よく残っていましたね、という感じです。他にも気になった本が数冊ありましたが、僕が手にするよりも、必要としている人たちが手にするべきだ、と気付き、箱詰め作業に没頭しました。こういう短調な作業は、飽きやすいかもしれませんが、少しでも進めていけば、必ず終わりがくるので、それほど嫌いではありません。先ほどの様に、ちょっとした出会いが生れる事もありますし、本のタイトルを見て、色々と想像しながら箱詰めするというのは、愉快な気分にさせてくれます。しかし、会社の生産現場では、このような脱線は禁物です。もっと機械の様に働く必要がありますから、感情を抑えて作業しなければなりません。それも随分と慣れてきましたので、特に嫌いではありませんが。何と言っても賃金を得る事が目的ですから、感情は必要ありません。そういう意味では気楽なのです。少し分かり難いかもしれませんね。そういう人間もいるのだな、くらいに受け止めてくださいませ。この「~ませ」という言葉遣いは注意をひかれます。会社の食堂のお姉さんが「おいでませ~」と話しかけてきたのが、とても印象的でした。どうやら山口県の方便らしいですが、何故、岐阜県の地元の人が使うのか、非常に興味深い部分がありますが、まだその理由を聞いていません。想像している間が楽しいのです。その女性はまだ20代だそうですが、その言葉遣いというのは、独特で面白いな、と以前から感じていました。年内に、山口県とどんな係わりがあるのか、訪ねてみようと思います。さて、3連休もあっという間に終わりました。最初の二日間は食べてばかりで運動していないので、三日目のこの作業によって、辛うじて消費できたのではないかと思います。仕事が無いと、家で座ってばかりになるので、ついつい食べ過ぎてしまいます。もうすぐ冬季休暇がやってきます。おいしい料理が食卓に並ぶ機会も多く、忘年会、新年会の行事が入ってきます。運動不足にならないように、食べ過ぎないように細心の注意を払う必要があります。