雑談

再帰的なアニメ嗜好

ときおり、子供の頃にテレビで観ていたアニメが、リバイバルで放映されています。具体的になりますが、ドラえもん、クレヨンしんちゃん、ゲゲゲの鬼太郎などです。サザエさんやちびまる子ちゃんは、ずっと続いているのですね、きっと。その二つは毎週日曜日に放映されていますが、小学生のころからずっと続いているならば、30年近くになります。少し調べてみると、サザエさんが、1969年開始で48年。ちびまる子ちゃんは1990年開始で3年ほど休憩していますから、25年くらいでしょうか。どちらも世代を超えて、受け入れられている長寿番組ですね。何が面白いのか、と言われても困りますが、強いて言うなら親近感でしょうか。特にサザエさんはありきたりな話題なのですが、ついつい観て笑ってしまいます。登場人物の名前に特徴がありますが、一貫性があるので、覚えやすいというメリットはありそうです。中には、言葉を発する事の無い幼児のイクラちゃんが登場しますが、存在感は圧倒的です。失礼な比較かもしれませんが、ペットと同じような演出力というか、言葉を必要としないキャラクタの「座」が必要不可欠なのかもしれません。クレヨンしんちゃんで言えば、シロという犬が登場しますが、主人公と良いコンビネーションを披露してくれます。会話の途中で、イクラちゃんであれば「はぁーい」、シロであれば「くーん」といった声で反応するわけですが、その会話の補足を、他の登場人物が行います。それにより、スムーズな話の展開が可能になります。或いは、アニメという二次元を利用して、キャラクタに回想させたり、イメージをさせたりすることで、何を訴えているか視聴者に分かり易く伝えています。こういう技術といか、アイデアは、何気なく使われていますが、よく考えられているな、と気付かされました。ドラえもんの魅力は、何といっても、ドラえもんのキャラクタでしょう。のび太くんのだらしなさも嫌いではありませんが、あそこまでテストの点が取れないのは、少し考えにくいです。彼は結構賢い行動を取りますし。悲劇か喜劇か、ドラえもんの登場によって、彼の人生は大きく変わったはずです。だって、とんでもない世界に連れていかれて、戦いたくもない悪者をやっつけなければならない時があるのです。恐竜に追っかけられたり、地球外生命体に遭遇したり、とにかく、忙しい人生になったはずです。仮にドラえもんがやってこなければ、ジャイアンやスネ夫にいじめられ続けたかもしれませんが、恐ろしい怪物と対峙するよりは、ましだと思うのは僕だけでしょうか。ドラえもんの4次元ポケットは非常に魅力的なアイテムが入っていますが、あのポケットの口より大きいものは入らないような気がするのですが、どうなのでしょう。例えば、次元数を下げて、2次元を3次元に格納する、という事を考えると、紙面上の表現される文字や絵は、2次元で、重ねると本になります。その本を沢山格納できるのが、本棚となるのですが、そもそも紙は厚みを持つので、二次元ではありませんね。うーん、どうやって考えたら良いのでしょう。厚みがなければ、電子書籍みたいに、画面上で次から次へとページを論理的に切り替えるようなイメージでしょうか。本が3次元、と考えるのは不思議な気もしますが、理屈は正しいほうが合理的だと思います。ですから、ドラえもんのポケットは、「あったらいいな」を2次元で表現したものですから、そもそも4次元ではない、としておきましょう(暴論)。さて、長女が冒頭のアニメの中で、ゲゲゲの鬼太郎を最近好んで観ています。映像としては、妖怪が出てくるので、おどろおどろしい場面もあるのですが、それを怖がることもなく、毎週楽しみにしています。悪い奴をやっつけるような話が面白いのか、ただ妖怪が面白いのか、それは彼女の嗜好ですから余計な探索はしませんが、人それぞれ、好みがあるにも関わらす、親と子の嗜好が似てくるのは、生活環境が影響しているのかな、とふと思った次第です。

妖怪かくれんぼ