• 雑談

    ワイルドに重ねる

    連日、オーストラリアのバスツアーについて書くのも悪くはないかなと思いまして、本日も同じツアーの一コマを採り上げてみました。ワイルドというのは、野性的という意味になるのでしょうけれど、じゃあ、一体何がそんなに野性的なのか?と疑問を持たれることだと思います。まず、日本のツアーを考えてみますと、バスは運転手と添乗員がセットでいますね。そして、運転手は運転に集中して、添乗員はお客さんの相手をする、というのが一般的だと思います。高級なツアーに参加したことがないので、プライベートジェットやプライベートヘリコプタなどは添乗員が居るのか存じませんが、まあ、きっといるのでしょうね。いずれにしても、お酒やら食べ物を勧めてくるのでしょう。そういうサービスが本当に売り上げに貢献しているのかは疑問ですが、あれがないとやっていけない人たちがいる事は周知の事実です。やっていけない人たちというのは、お酒飲みの方ですから、念のため。出張でも、移動だけで終える日があると、朝からビールを購入している同僚がいました。僕はそれをみて、特に何も思わないのですが、世間的には(特に酒飲みから見たら)よろしくない行動のようです。はっきり言って、周りに迷惑をかけないのであれば、僕は別に昼間から飲もうが歌おうが構わないと考えています。タバコも同じです。といっても、以前は喫煙をしていたので、今思えば、周りの人々に迷惑をかけただろうな、と反省しております。あの匂いは、本当に息苦しくなりますね。陳謝。もう吸いません(いや、吸うよりも、吐くほうに問題があるのか)、もとい、もう煙を吐きません。それで、ワイルドなツアーの話に戻りますが、写真を見て頂くと、何やら草原の中で、数人の男女が散策をしているようです。これは、なんと、夜のキャンプファイヤに使う薪を拾ってきてくれ、とバスガイドのお兄さんに頼まれて、みんなで探し回っているところなのです。日本では、なかなか体験できない事ですね。日本のツアーに参加する理由の一つには、お金を払って、なるべくのんびりとしたい、という欲求が働いていると想像します。それがここにくると、家族や友達とキャンプをする感覚でしょうか。もう「お客さん」ではなくて、「迷える子羊たち」扱いなのです。真理を探し求めているのであれば、私についてきなさい、と言わんばかりのガイドさんの巧みなトークが炸裂していました。そのおかげで、6泊7日という長い旅程が無事に終わったという事実は、認めなければなりません。この写真の場所で集めた薪は、その後大きなバスの屋根の上に積んで、昨日の写真の野営地でキャンプファイヤに使われたのです。なんせ、明かりが一切存在しませんから。バスは当然エンジンを切りますから、バッテリが切れる恐れがあるのでライトを常時点灯させるわけにはいかないのです。ちなみに、その夜が、ツアー初日でした。つまり、いきなり薪拾いから始まったのでした。この時は、「前途多難」という言葉が頭をよぎった事でしょう。あとは野となれ山となれ、と思ったら、本当にそうなったのでした。今月に入ってから、この「野となれ山となれ」という言葉を三回使っていました。いかに場当たり的な人間かがお分かりいただけるかと思います。計画というものが苦手で、いえ、計画を準備する事はそれほど苦になりませんが、その通りに物事を進めていくことが、なかなか難しい。試験であれば、必要な勉強範囲が分かっていれば、逆算していけばこの日はここまで勉強する、と決めることができます。これは造作ないのです。重要なポイントは、たとえ勉強したとしても、頭に内容が入っているのか、という点です。他の作業であれば、成果物や目標数値を達成しているか、ですね。現在、一つの計画があります。それは、一冊の本を1年かけて読む、という事です。その本は聖書ですが、人生で初めて手に取ります(父からの借り物ですが)。父は、1日25分読んで、1年で読み終えるそうなので、ぼくは1日30分必要ですね。それを1年続けます。読み終えなくても問題はありませんが、目標として、1年とします。ちなみにまだスタートはしていませんので、あせらず、準備をしてから始めたいと思います。

    夜営の準備中