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やじろべえの気分
娘が誕生日に購入した一輪車で、一緒に遊びました。娘は随分と上達しており、手を繋げば、ある程度バランスを取って走行します。あとは、手を放す勇気を持てば、一人で乗れるようになることでしょう。僕も練習させてもらい、なんとか乗れるようになりました。いえ、大人気ない訳ではなくて、小学生時代に全校生徒で練習してパレードに参加した経験があるので、かなりのアドバンテージがある事は、娘に説明してあります。ですから、感覚としては「嬉しい」というよりも「懐かしい」ですね。それほど長い距離を走行することはまだ難しいですが、50m程なら何とかいけるのではないかと。僕がやりたかったのは、ペダルを前後に細かく動かして、その場で留まるような技ですが、これは出来ませんでした。次回に期待しましょう。一輪車が難しいのは、自転車に比べて、コントロールする軸が増えるからだと考えられます。自転車は、前後に車輪があるため、バランスを取る必要があるのは、左右に倒れる軸(ロール軸)です。曲がる時は、曲がりたい方向に自転車を倒せば、自然にハンドルがそちらに向き、バランスを取ろうとします。ハンドル操作でゆっくりとカーブする時は、少し複雑になり、地面に対して垂直な軸(ヨー軸)でも、バランスが必要になります(個人の感覚ですからあしからず)。では、一輪車は、というと前後左右上下のあらゆる軸に対して、バランス感覚が必要ですね。接地しているのは、1点ですから、当然といえば、当然。同じ点での回転物でも、コマはヨー軸で回転しますが、車輪は、ピッチ軸ですから、ジャイロ効果も振る舞いが違いますね。しかも、このジャイロ効果を得るためには、ある程度の回転数を求められます。まだ一輪車に乗りたての頃は、スピードを出す事さえ難しいので、それが余計に難しく感じる理由の一つだと言えます。自転車でもそうですが、ある程度スピードを出せば、それほど倒れる心配はありません。障害物、信号或いは歩行者などの外的要因でブレーキをかけて、バランスを失う事がありますが、乗れるかどうか、という本質とはまた違う話です。小学校の理科の授業でしたか、やじろべえというバランス感覚に優れた人形を作りました。鉛筆に丈夫な針金(?→記憶があやふやです)を長さが均等になるように付けて、先端に丸めた粘土を挿します。そして、鉛筆の芯先を適当な場所に置くとあら不思議、鉛筆が倒れずにゆらゆら揺れて、起き上がります。当然、粘土の重さや取り付け位置に精度を求められますが、これはお手軽に遊べるオモチャとしては優秀だと思います。長女もそろそろ学校で学ぶことだと思いますので、一輪車の練習の参考になるのではないかな、と希望的観測。目標はゴールデンウィークで乗れるようになる事、と彼女が言っていたので、何かしらお手伝いができればいいかなと。しかし、一人でこっそり練習する勇気が僕にはありません。世間体を気にしているのでしょうか。一緒じゃないと、練習するのが恥ずかしいと考えてしまいます。いけませんね。さて、体調管理に留意しましょう。