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衰退するお祭り
日曜日は奥様の地元でお祭りがありました。毎年4月第一日曜日に開催されます。確か、2007年頃から参加させていただいています(定かではありません)。今年で12回目でしょうか。いえ、2、3回だけ仕事やのっぴきならない用事で欠席した記憶があります。実質10回あるかないか。それにしても、最初(2007年) の頃は、出店が10店舗くらいあり、お祭りの見物人も多く、非常に賑やかな行事でした。片田舎で行われているにも関わらず、都会のような人口密度を体験しました。少し具体的に表現すると、人間を避けながら歩く状態です。一言で言えば、「人混み」ですね。都会の定義が、非常に田舎くさい気もしますが、なんせ田舎育ちなもんで・・・都会に憧れません。理由は空気と水ですかね。便利だとは思います。しかし、それを享受するだけの精神的なゆとりが(僕には)ありません。奥様の実家も田舎で、多くの人が都市部に出ていきました。お祭りの時は、その人たちが帰省するのですが、典型的な過疎化の例ですね。毎年参加しているとある程度顔見知りになります。今年は、気付けば出店が一つもなくて、参加者も少なく、見物人はほとんど、帰省組を含む地元の人ばかりのようでした。義父が「子供が少ない」と言っていましたが、やはり高齢化の波は確実に押し寄せているのですね。参加する子供たちは、ほとんどが帰省組。つまり、その祭りの地元には子供が本当に少ないのです。寂しい事だと嘆きたくなりますが、どうにもなりません。「出店があれば、多少は子供が来るかも」という意見がありましたが、果たしてどうでしょうか。一つや二つの出店で集客できるほどの画期的なサービスはあるのでしょうか。根本的な部分で、開催者側が受け止めなければならない現実が存在しています。それは、祭りの廃止です。つまり、伝統が途絶えることを意味していますが、時代にそぐわないものは、これまでも淘汰されてきました。移り変わりが早い現代において、消えていくものは数多の惑星の如し。変化を受容しなければ、この先疲れてしまうことばかりだと思います。しかし、せめてもの抵抗は見せても良いかなと。来年は有志で出店を開いてみようかと話し合いました。奥様も乗り気でした。儲ける必要はない、と思えば気は楽です。マイナスにならないくらいの安値で売り捌けば、参加者も見物人も幾らか喜んでいただけることでしょう。ジュースやお菓子といったありきたりなモノでも良いから、置いてみるつもりです。器具が揃えば、コーヒー焙煎&販売も有りかなと。うーん、楽しみが増えましたね。