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    視点がぼやけている

    こんにちは。今日は掃除機を分解して、失敗した話を記します。失敗と言っても、まだ修復の余地は残されていますが、自分の明らかなミステイクにより無駄な時間を過ごしてしまった、という後悔を、公開しようと思います(この駄洒落を後悔している、という意味ではありません)。掃除機は言わずと知れたダイソン。しかも自分の所有しているモノではなくて、他人様のモノです。最近、掃除機のヘッドが調子が悪い、という相談を受けてました。具体的には、ヘッドのゴミを吸い取る個所にローラが付いていて、このローラが、電気の力で回転するようになっているのですが、1週間前くらいから、回らないという事です。自宅でメインとして使って使っている掃除機は、メーカは違えど、ヘッドは同じタイプです。前に同じような症状があり、分解して掃除をしたら治ったので、きっとゴミがローラの軸に巻き付いて、回りにくくなっているのだな、と予想できました。依頼主は「もう買い替えた方が良さそうだよね?」とほとんどあきらめていましたが、僕にはそういう経験があったので「僕が見ましょうか?」と修理を申し受けました。これが甘かった。分解してみようとすると、いきなり工具が足りない。トルクスレンチという特殊な形の工具が必要でした。先ずはそれを買いに行きました。目当ての工具は近くのホームセンタで見つかったので、ラッキーでした。購入して依頼主の家に戻り、すぐに分解に取り掛かりました。あらゆるパーツに長年のゴミが堆積していたので、歯ブラシを使いながら掃除をしました。一通り綺麗になったので、一度電源に掃除機を繋いで、運転してみると、ヘッドのローラは全く反応しません。「もしかして、本当に故障か?」と先行き不安になり、さらに分解を進めると、なんと電源の線が、断線していました。そこはヘッドの可動部で、ヘッドが動くたびにヘッド内の電源コードが引っ張られたりするようで、その影響で断線した模様です。これは大変だ、と思い、一旦持ち帰って対処していいか、依頼主に聞いたところ、承諾を得たのですぐに帰宅し、断線を修復しました。その修復の方法が拙かった。依頼主の家に戻り、電源線を繋ぎ、ヘッドのローラを運転したら、回転しました。「よし!」と喜んだのも束の間。その後、繋いだ線がまた切れてしまいました。原因は、引っ張りに耐えるだけの強度が不足していたためです。はんだ付けをしてあれば、防ぐ事ができたインシデントです。ここでタイムアップ。依頼主に今日中には直せない事を伝え、一晩借りて修復を試みたい、と伝えて承諾を得ました。何のために行ったり来たりを繰り返したのか。とても多くの時間を失った気持ちになりました。写真はピンぼけしていますが、それが斬新だと思います。