緩めのデフロスタ
地元では、今年一番の冷え込みとなったようです。朝、アパートの横にある空き地は、霜柱が立っており、奥様と次女がゴジラのごとく、踏み潰していました。駐車場に行くと、自動車の窓ガラスは全て表面が凍てつき、まるでストライキのごとく、働く意欲を示しません(エンジンを掛けていないからかもしれませんが)。そういう窓ガラスを見ると、ついつい熱湯を注いで、溶かしてしまおうと考えてしまいますが、どうやら、あまりよろしくないとの情報を得ました。窓ガラスに飛び石が当たり、小さな傷があったりすると、その傷から亀裂が入ることがあるそうです。それを知ったら、とても熱湯は注ぐことはできません。かといって、冷水では大量に注がないといけませんから、人肌程度のぬるま湯を注ぐことにしています。熱湯に比べたら時間と水量が必要になりますが、許容範囲内です。忘れてはならないのが、注水後のワイパです。これは、自動車のものは使わず、ホームセンタで購入したT型のハンドタイプです。147円でした。ワイパをしないと、ガラスに残った水が凍てつき、再び視界を奪うことになり、走行中であればかなり危険です。解氷剤なるものが、スプレー缶であるそうですが、そこまでしなくとも、というのが正直な感想。子供がそれで遊ぶ可能性があるし、時間をかければ、解氷は可能ですから。いろいろな作業を素早く行うことが「スマートである」という認識を、特に若い人が持っているようです。これは、他人の仕事の作業速度について文句をいう人を観察していれば、把握できます。その言っている本人が、必ずしも合理的な作業をしているとは限らないのですが、その認識はどうやら無いようです。僕は自分があわてん坊でおっちょこちょいなので、ゆっくり作業をします。自分が遅い事を知っていますから、周りの作業者がすごく早く見えます。早く作業を済ませて、休憩を長くとる、というスタンスが流行しているのかどうか知りませんが、果たしてそれがスマートなのでしょうか。スマートフォンで様々なアプリを使い、コンテンツを充実させ、情報を検索し、使いこなしている、というスタイルが現代風であるというようなイメージが、広告などによって植え込まれているように見受けられますが、そんな“使いこなしている”スマートより、その端末に使われている技術を知っていたほうが、よっぽどスマートだと思います。完全なブラックボックスとして扱われているスマートフォンですが、まさに技術の結晶だと思います(画面の話ではありません)。そんなことを言っている僕だって、ほとんど理解していない技術ばかりですが、それを産み出してきたエンジニアが、果たしてどれだけ報われているのか、或いは報われたのか、想いを馳せるばかりです。明日は氷点下には至らない模様。過ごしやすい一日となることを祈りつつ。
