待ったなしのデンタルケア
歯医者に行ってきました。前回、予約した事を忘れていて、迷惑をかけたので、今回は前日から入念に呪文を唱えました。呪文といっても、自分に向かって「いいか、明日は歯医者に行くから忘れるな」と数回言うだけです。これはかなり効果があります。その呪文を唱えていれば、という条件付きではありますが・・・今回はそれほど痛い治療もなく、ダラダラと、まったり治療をしていただきました(嫌みではありません)。歯科衛生士さんから、歯磨きの方法と歯磨き粉についてのレクチャーがあり、研磨剤入りの商品は使わないように、と言われました。また、歯磨きをする時に、ある個所だけ鈍痛が歩くので(鈍いけど「走る」が正しい?)、「シュミテクト」という商品をお勧めされました。これはコマーシャルで見たことがあるのですが、実際に自分が使う事になろうとは、夢にも思いませんでした。そのコマーシャルは、確か小島奈津子さんが出演されており、僕は画面に釘付けになって見ていたかもしれません(あくまで推測です)。当時の人気アナウンサでしたからね。それで、その歯磨き粉も歯医者で購入しようと財布の中を見たら、3千円しか入っていませんでした。歯科衛生士さんには「それ、ください!」と勢いよく頼んだのですが、財布の中を見て、心臓がバクバクしてきました。精算の際に、受付でその事を伝えたら、先生が見えて受付の女性に「いいよ」と呟いて治療に戻られました。すると、料金は治療費と併せて3千円以下になっていました。もしかしたら、歯磨き粉を値引きしてくれたのかもしれません。何だか申し訳ない気持ちでしたが、素直に感謝です。歯磨き粉を、歯医者さんで購入する、という発想は今までありませんでしたが、今回を機に、そこで購入しようと思いました。さて、帰宅すると家族は夕食を済ませており、長女は宿題に取り掛かっていました。すると、「【たいせつ】って、どうやって書くの?」と奥様に質問していました。奥様は「切る、という漢字だよ」と答えたのですが、長女はそれで理解できたようで「あー、なるほど」と言って、また鉛筆を動かし始めました。このやりとりを聞いていて不思議に思ったのは、「大切」の語源です。そのまま読めば「大きく切る」となりますが、それだと意味が全く通じないのです。例えば「ケーキを大きく切る」というのは、優しさという概念に近いモノであって、本来の「愛」に含まれるような意味合いではありません。いえ、優しさは愛に含まれるかもしれませんが、「大切」という言葉から「優しさ」には繋がらないように思えます。随分と気になってしまい、ご飯が喉を通らないどころか、気付いたら完食してしまいした。それで「大切を後で調べなさい」と呪文を唱えて、雑用を片づけてから早速調べました。引用しますと
「大いに迫る(切る)」「切迫する」の意味を漢字表記し、音読みさせた和製漢語。 「緊急を要するさま」の意味から、平安末期には「肝要なさま」の意味で用いられた。 中世には「かけがえのないもの」の意味から、「心から愛する」意味としても使われるようになり、1603年『日葡辞書』では「大切」が「愛」訳されている。
ということです。「大いに迫る」とは、実際に大迫さんという苗字の方がいますが、そちらで検索すると、この「大切」という意味とは繋がっていませんでした。むしろ、「大迫」の語源を募集しているサイトもありました。やはり、意味合いとしては「愛」なのですね。大切な人にケーキを大きく切るのは、健康面を考えると、愛ではありません。愛があるならば、「愛のムチ」をもって、小さく切ってあげましょう。
