記録的な大雨とウナギ
ニュースでは記録的な大雨による災害の様子が流れています。予断を許さない状況が続いている地域もあり、全国的に緊張が高まっています。これだけ広域で大雨による災害が同時に発生するというのは、過去(少なくとも50年以内?)にないということです。地元では、大雨警報がずっと発令されており、特別警戒が必要な状況でした。隣の市では、川の堤防が決壊して、一部の住宅が床上浸水した模様です。そんな中ではありましたが、父とウナギを食べに行きました。少し遅めの父の日プレゼントです。プレゼントというより、感謝の気持ちですね。僕も美味しいモノが食べることができるので、まんざらでもありません。父と二人でご飯を食べに行く、という状況は、最近でこそ普通に感じますが、ひと昔前では想像もつかないことでした。独身時代、普段は家で食べましたし、外食は、基本的に友人に誘われていく時なので、家族(父母と兄弟)で外食ということが珍しかったと記憶しています。すぐに思い出せません。どこで食べるにせよ、食べ物にありつけるだけで感謝です。場所は重要ではありません。とはいえ、わざわざウナギを食べに行くということは、場所に多少のこだわりが入ってきます(これは不適切な表現だとは思いますが、何となく伝わる事でしょう)。そもそも、父の日にウナギを食べる、という考え方が既にこだわっていますから、「食べられるなら、何でも良いのではないのか」とツッコまれたら、素直に謝る所存です。父は、ウナギを食べた後に、「もう思い残す事は無い」と何時も言います。それほど格別な想いがあるのでしょう。僕は子供の事に、まさか父とウナギを食べに行くことになるとは、想像もしていませんでした。ですから、その時間というのが、とても面白いのです。何が起こるのかが判らないのが人生であることは当たり前ですが、だからこそ、時間を大切に、その時々を楽しむことを忘れないように生きていきたいものです。また、そういう環境や時間を与えてもらっているということを感謝するばかりです。さて、雨は止み、晴れ間が出てくると、あっという間に夏の空になりました。雨上がりですから空が綺麗な色をしています。しかし、川の水の色は茶色く濁っており、後からくる勢いのある水が、おとなしい水たちに襲い掛かる様に、激しい流れとなっていました。このエリアは、ダムのすぐ上流なので、水位はそれほど上昇しておりませんが、それでもこの濁流を眺めると、恐ろしいと感じます。未来のある子供たちの命をこれ以上奪わないように、水の神様にお願いしました。被害の出た地域の復旧は、時間がかかる場所もある模様です。2次災害などに十分注意していただきたいと思います。この雨上がりの蒸し暑さが、また被災者の気力を奪っていきそうです。くれぐれも熱中症対策をお忘れなく、どうかご無事でお過ごしください。