音楽

旅はカーナビと音楽

自動車を運転する時、ほとんどの車中で音楽が流れていると思います。クラシックを好むオヤジたちもいるでしょうし、ズンドコ重低音の効いたHIPHOPみたいな音楽でイケイケな若者もいますし、軽やかなPOPを流して、大きな口を開けて歌っているOLもいます。日中は、まあ大きな音で車外に漏れても構いませんが、夜中は少し考え物ですね。マナーとして、あまり大きな音で周囲の人間にアピールしないようにしていただきたいものです。車の騒音も、何dB以上の音を出したら罰金というルールが出来れば、もう少し日本国内は静かになりますね。それほど望んでいる人はいないでしょうけれども、税金を徴収するには良い方法ではないでしょうか。排気ガスだけでなく、音も取り締まることで、植物がさらに良く育つかもしれません。何の根拠もありませんが。最近では、カーナビゲーションシステムは当たり前のように使われています。スマフォがあれば、グーグルマップなどのアプリをダウンロードすることで、カーナビに留まらず、ウォークナビ、鉄道ナビ、航空ナビ、グルメナビなどなど、さまざまな案内情報を取得することが可能になります。これもネットワークインフラが普及し、技術が進歩したおかげですし、何よりも、特別な料金を必要としないことが素晴らしいです。現在なら、携帯電話の電波が届く範囲で生活するのであれば、カーナビをわざわざ設置しなくとも、スマフォだけでナビは事足ります。自動車購入時の初期費用が10万円は抑えることが可能ですね。多機能なナビでしたら、20万円近くは浮かせることが可能です。ただ、カーナビとミュージックプレイヤが一体型となっているため、その辺りは妥協しなければなりません。電波も必ずしも届くわけではありません。不安定になる事も有り得るので、そういう事態を考慮すれば、車両購入時にカーナビは取り付けたほうが安心です。地図データの更新が必要になりますが、あくまでプライベートで使用するなら、それほど更新頻度は多くなくても良いと考えています。時には迷う事も必要です。そういう時に意外な出会いがあったりするものですから。「旅は道連れ、世は情け」なんて言いますけれども、地図を読めない助手席の人間よりは、カーナビを連れて行けば、道に迷う事もほぼ無いですし、音楽も聴けますから、言葉として、使われにくくなっているのかな、と感じます。時代の変遷とは、こういう事だろうなと思うことしきり。しかし、手ぶらで旅に出るようなことがあれば、他人に情報を求めたりすることは(無人島でなければ)必至です。オーストラリアで幾つかのツアーに参加しましたが、その時に人とのつながりとは、言葉を超えた何かであるという事を感じました。何かとは、具体的なモノではありません。いうなれば、暗黒物質のようなもので、見えないけれど、論理として導くことができる、という感じです。喩えが相変わらず下手ですが、言葉が通じない事と、コミュニケーションが取れないことは同等ではありません。不思議と、意思の疎通は、何かしらの方法でできるのです。ただし、お互いに「伝えたい」「知りたい」という欲求がなければ、難しいことでしょう。そういう欲求が、少しずつ人間の距離感を縮めていくのだと思います。それが広がっていくと、「和」ができあがるのではないでしょうか。

旅には向かない車たち