農耕

国際交流という大義に貢献する田植え

先日の日曜日に、田植え体験に行ってきました。梅雨真っ只中ですが、天候に恵まれ、無事に田植えを終える事ができました。雨天時は、屋根の下でバーベキューを行うだけだそうですが、やはり労働の後の食事は格別でしょう。ほとんどの人は、田植え体験よりも、その後のバーベキューやスイーツタイムが楽しみで来ているように見受けられます。我が家もその内の1組でしょうか。昨年も参加したのですが、その時は、田植えをほどほどに行い、少し早めに昼ご飯の会場に引き上げ、休憩していました。周りはほとんどブラジル人やフィリピン人などの外国人が多かったです。そうですね、定員が120人ということらしいので、その内、6割くらいが外国人だったでしょうか。もともと地元外国人労働者の比率が多い街なので、特に違和感を覚える事はありません。会場の案内は、開催者が日本語で話すと、続いて、ポルトガル語、英語で通訳されていました。この田植え体験は、国際交流も兼ねて行われているということを、バーベキューの時に説明を受けて、外国人の多さに納得したのでした。バーベキューやスイーツのメニューも、ブラジル流であり、肉がとにかく沢山焼かれていました。他には手作りのとてもカラフルで甘いケーキなど、日本国内ではなかなか経験することがありません。食後には、なんとブラジルのダンスをみんなで踊ることになりました。1列に並び、前の人の肩に手を置き、ステップを刻みながら場内を巡るというものです。その様子を見ていると、「みんなお祭りが好きなのかな」と思わされました。もちろん、お酒が入っていますから、その力も働いていたことは間違いありません。キリンビールの支店が協賛で旬のビールを大量に差し入れしていたので、好きな人は昼間から飲んだくれでしたね。よろしいのではないでしょうか。それを幸せと感じることも、自由ですし、他人がとやかく言う権利はありません。迷惑を掛けなければ、ですけど。

今年も天気に恵まれました

今回は、外国人の参加が去年に比べて少なめだったこともあってか、ダンスはなしで、ビンゴ大会が行われました。僕にはその方がありがたいですね。食後すぐに激しく動き回ると胃が驚いてしまいますから。バーベキューやバイキング形式だと、何時も食べる量を間違えてしまう癖があります。明らかに不要なのに、お皿に次から次へと乗せてしまうのです。席に戻ってから、冷静になってお皿を見ると「なぜ、こんなに山盛りにしてしまったのだろうか?」と自分を忌々しく思います。良心から、残さないように食べることになり、苦しくて動けない状況が生れるのです。自分のせいだと分かっていても、なかなかコントロールできないジレンマ。写真は、田植え前の状態です。水が張られ、水面に空や山が映り、そのまま額に入れて飾りたくなるような美しさがあります。この後、無造作にボールが田んぼに投げ入れられ、それを子供たちが拾いに行くというゲームを行いました。そのボールとお菓子を交換してもらえるのです。そういう仕組みをあまり子供たちに進んで教えたくはないのですが、仕方がありません。「お菓子がもらえるから」という動機で物事に取り組むのは、多少、抵抗を持ってもらいたいものです。ボール拾いである程度、田んぼの土が踏み鳴らされ、いよいよ苗を植えていきます。ドロドロになることが判っているので、ほとんどの子供たちは水着で参加していました。親は水着の人は少ないのですが、結局、ズボンをめくりあげ、泥にまみれる羽目になっていました。それでも、参加者は楽しそうにしていたので、こういう体験が、心の豊かさを育んでいくのかな、と感じた次第です。田植え後の食事は、大量の旬の食材が準備されておりましたが、感謝の気持ちでいただくことを忘れないようにしたいと思います。

水の恵み