• 散歩

    木登りは昔から好きだった

    今回は、あるおサルさんの話です。まあ、僕の事ですけれども、木登りをして、落ちたのはたった1度だけです。しかも、1mくらいの所から、手から落下しただけなので、少し捻ったくらいです。それ以外は、様々な木に登ったと思います。木の種類というか、名前までは憶えていませんが、サクラやアケビ、松もありますか。銀杏の木もあるでしょうし、フィリピンに行った時は、ヤシの木に登って、実を触りました。地元の人が、ナイフを持って、幹に足を掛けるための切込みを入れているので、すんなりと登れたのですが、もし、その切込みがなければ、滑って登れないと思います。5mくらいの高さでしょうか。降りる時がとても怖かったです。筋肉の使い方が変わってくるのですね。降りてからすぐに、足が痙攣して筋肉痛になりました。もう、ヤシの木に登ることは無いとは思いますが。無人島で暮らす事になって、そこに自生していたら、登らざるを得ないかもしれませんね。覚悟しておきましょう。さて、オーストラリアの南西部には、61mの木登りを体験できます。Gloucester Treeと言われています。どういったものか、ご紹介しましょう。決してお勧めはしません。リスクが高い事と、日本からのツアーで行ける場所からは、少し離れているからです。住所はBurma Rd, Pemberton WA 6260です。もし興味が湧くようなことがあれば、場所を地図アプリなどでご確認ください。それでは、導入部は、木登りツアー概要(といっても、現地で申し込むようなマイナーなツアーですが)です。

    危険な看板

    写真1枚目の、この看板が行く手を阻みます。非常に分かり易く、「DANGER」と書かれてありますね。もちろん、登る行為は自己責任です。保険に入っているか、確認しなければいけません。少しでも不安があるなら、止めたほうが良い、ということです。61mをどうやって登るのか、というと、意外と登り易くなっていて、

    30m上空からの足元

    写真2枚目のように、木に足場となる金属の杭が、らせん状に打ち付けてあり、それを地道に進んでいくことになります。これは恐らく、中間地点(30m)くらいだと思います。

    木の上にはやぐらがある

    頂上には、やぐらみたいな空間が設けられており、そこからは安心して、地上61mの景色を楽しむことができます。地元から1時間ほどで、138タワーという名所があり、地上138mまでエレベータで到達し、景色を眺めることができるのですが、それに比べたら、半分以下の高さですからね。しかも、怖い思いをして、リスクを冒しての上です。どちらが賢い選択か、言うまでもありません。この時は、若気の至りと言うのでしょうか。奥様が「怖くて登れない」とおっしゃるので、「じゃあ、せめて僕だけでも登って、写真撮影してきます」と安請負をしてしまいました。

    61m上空からの風景

    頂上から風景は、写真4枚目です。残念ながら曇り空で、何といいますか、少し小高い丘に登って撮影したような風景でして、正直、感動するにはスパイスが不足していましたね。花粉にでも襲われれば、涙を流していたのでしょうけれど、そうなったら、木登りどころではありません。非難するつもりはありませんが、この木登りで得た事は、「高きから見る前に足元を見よ」でしょうか。高いゆえに、不安定といいますか、支えがしっかりしているから、そこに居られるのだ、という認識を持つことですね。僕はちょっとした高所恐怖症ですから、基本的に低いほうが好きです。たまに、こうやって景色を楽しむことはしますが、やはり高い(高すぎる?)場所は不安で仕方がありません。住む場所は別の考えかたで、ハザードマップを見て、安全な地帯を選ぶと、標高は高くなるでしょうね。さて、この木登りも、下りは恐怖との闘いでした。登るときよりも慎重に、ゆっくりと降りなければなりません。休憩を挟みながらだったので、20分くらいはかかったかもしれません。登りは10分くらいだったと思います。この時も、足が痙攣して、筋肉痛に襲われました。人生の山場がこの時だった、とならないように、これからもチャレンジを続けていく所存であります。