• 散歩

    誰に似たのかと問うまでもない

    昨日、長女が自転車に補助輪なしで乗れるようになった、と書きましたが、その後、ちょっとした冒険に出掛けたそうです。奥様の実家に、子供たちを預けていたのですが、その間に、長女が、近所の5歳のお友達を連れて、子供二人で2kmほど離れたスーパーに、自転車でお菓子を買いにいったそうです。しかも、二人とも、乗れるようになってから、1日しか経っていないのです。これを聞いた時の奥様のお怒りは、地の神と天の神が同時に舞い降りたような、荒々しく、しかし最大限の心配を言葉と態度に表していました。無事で帰ってこられたから良かったものの、もし、何かあったらどうするつもりだったのか?というのが奥様の主張を簡潔にしたものです。彼女が、長女に対して必死に説教している時に、その姿を見て、僕はふと笑ってしまいました。子供の頃、川で遊んでいて、500mくらい下流の岸まで、エアーマットに乗っていったのですが、そのことを知った母は、今までにないくらいの勢いで説教を始めました。僕は、それほど悪びれる素振りもなく「そうか、危険な事をしてしまったのか」と、勉強になったと思ったくらいです。反省の色が見られない、というのでしょうか。しかし、その色はどんな色なのか、と問う事は、新たな説教の対象となりますから、差し控えるべきだということくらいは既に学んでいます。そんな過去があって、それで、奥様と長女のやり取りを見ていて、その頃の自分を思い出しました。さらに、奥様が「もう。誰に似たのかしら」なんで言うものですから、思い切り噴き出してしまいました。それは、僕です、とはさすがに言えませんでしたが、このまま黙っておきましょう。もう少し面白いやり取りが見られるかもしれません。とはいえ、危険な行為をしたのは事実ですから、奥様に「子供と一緒に警察が主催する安全講習に参加してみないか?」と提案しました。これには、奥様もご納得いただけたようで、その段取りは、恐らく僕がしなければなりません。余計な仕事が増えましたが、安全側の行動とは、多少は面倒なものです。あわてない、あわてない。長女の自転車と一緒に、フットペダル式の空気入れを買いました。ペダルの中央部にポンプと圧力計があります。ペダルを踏むと、圧力計の針が振れて、どれくらい空気が入ったのか、目で確認しながら調整できるのです。従来のT字型の空気入れですと、全身を使った運動が必要で、しかもかなりの重労働になります。ペダル式ですと、足に体重を預けるだけですから、非常に合理的だと感じました。圧力計があることで、タイヤを手で押して、どれくらい入ったかな?と確認する必要がなりました。こういうちょっとした工夫が、素晴らしく感じます。もう空気は満タン(といっても9割くらい?)ですから、暫くは日の目を観ない空気入れですが、こまめに空気圧をチェックしてみようかという楽しみができました。こういう小さな楽しみの集合が、生活を幸せに感じさせてくれる要因である事は疑いようがありません。

    集金に向いていない車