• 雑談

    語らない友と片寄らない友

    続いて、友達について考察していきましよう。考察というか所感と言うか・・・このネタは先日使いましたね。残念。友達と言っても、数少ないうえに、本当に友達なのか、よく分かりませんが、高校時代からkeep in touchしていて、たまに顔を合わせるのが3人います。その内の一人については、昨日紹介したNです。他の二人は、YとSです。Yは、どちらかと言えば無口で、多くを語りませんが、非常に理論的な話し方をするので、説得力があります。彼は数学が得意でしたから、それも納得できます。Yは高校卒業後、就職してずっと同じ会社に勤めています。今では課長に出世しているそうです。彼のような上司は、なかなか居ないと思いますが、部下は幸せだと思います。何といっても優しいですからね。そんなYは、ちょっとしたサークルで素敵な女性と出会い、結婚して、現在3歳になる男の子がいます。最近、新築で居を構えました。世間的に理想とされる家族像を、実現していると言えます。彼は、決して欲を出しません。ギャンブル(パチンコ、競馬、麻雀)を好んで遊んでいましたが、きっと、純粋に楽しんでいたのでしょう。勝ち負けではなく、当たり外れが興味の対象なのかもしれません。次回、会った時に聞いてみるとしましょう。僕とYは、普段会ってもそれほど話をしないので、客観的に見て、仲が良いとは言えないかもしれません。趣味も知りません。共通点は、最近、家族の話しというか、子供の話をするようになりました。それは、いわゆる世間話なので、距離感としては、決して近くはありません。しかし、友達だからといって、多くを語る必要はないと思います。それぞれの意思を尊重できるかどうかが重要であると考えているので、そういう点では、このYは、よくできた男だと言えます。感情的になることも少ないですし、かといって、付き合いが悪いわけではありません。むしろ人付き合いは(僕と比較すると)良いのです。酒もタバコも飲みませんが、そういう場には、顔を出すようです。ただ、二人きりで会うと、無言の時間がしばらく流れることになるので、気まずい雰囲気と思われても仕方ありません。無理に話をする必要がないので、気楽ではありますが、長時間二人きりで遊ぶ、という事は今後もない事でしょう。この関係変ですか?さて、Sはというと、高校時代はアウトローな振る舞いをしていました。どれくらいアウトローかと言うと、自転車に乗りながら尾崎豊の曲を熱唱しながら、登下校をしているくらいです(伝わりにくいかもしれません)。勉強はしっかりとやっていましたし、行事では真面目に取り組む姿勢が印象的でした。大手ハンバーガー店でのアルバイトをきっかけに、彼の仕事人生が始まりました。気付いたら、その店のNo.1になっていましたね(実力が、です)。その後、大学に進学し、卒業してからピザのチェーン店で働き始め、エリアマネージャーまで昇り詰めていました。それから、転職して、工場で働きながら、独立のチャンスをうかがい、今では、すっかり独立して、社長さんです。もう、3年は経っているでしょうか。本当に立派だと思います。独立して間もない頃は、人手が足りなくて、ヘルプで入ったことがありますが、本当に、人の役に立つという仕事をしているのだな、と感じた次第です。その仕事は、はっきり言って僕には向いていないのですが、良い勉強になりましたし、Sが一所懸命に働いている姿を見て「ああ、この人は、昔から信頼されるリーダーだったのか」と一人で納得しました。学校生活では、そのような素振りは無かったので、頼りがいのある姿は、なおさら新鮮でした。Sとは、高校時代に語ることが多かったと思います。といっても、彼の夢や考えを聞くことが多かったです(僕は昔から、基本的に聞き役でした。相手が誰でもです。石や植物に対しても、耳を傾けていました)。夢というか、目標でしたね。おれはこうなりたい、こうしたい、という話でしたか。彼は、それに向かって、愚直に取り組むことができる人間です。合理的な行動を取っていると言えます。その辺りを見習いたいものです。Sのような仕事に対する情熱は、僕にはどうしても生まれません。それが、二人の社会的立場に現れているのだろうと思います。僕は、出世をしたいと思いませんし、賃金を得るために、我慢して働くというスタンスです。おそらく、ずっと平社員でしょう。Sは、世に貢献できることを見つけて、事業を展開しているのです。社長になって然るべきです。それくらい仕事熱に違いがあるのに、会った時は、いつもの調子で、酔っぱらって、グダグダな男を演じています。先日の祝福旅行の時に、仕事の電話が何本か入っていましたが、酔っぱらっていても、冷静に対応していました。面白い人です。このように、友は三者三様で、昔から変わらず、たまに会うくらいですが、僕みたいな男も仲間として声をかけてくれることに、感謝しています。

    旅は足元から