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猿が木から落ちたら只事ではない
週末の三連休はとても良い天気に恵まれました。台風25号の影響で、真夏日のような日差しと湿度ではありましたが、日向で30℃くらいでしたから、何とか耐えることができました。恐らくフェーン現象でしょうけれど、新潟県では10月に入って同月過去最高となる36℃を記録したそうです。しかもTOP9までは同じく新潟県の各観測所で占めており、全て台風の影響を受けた模様です。過去のデータを見ても、30℃を超えたケースがあるのですが、いずれも台風の影響であると推測できます。異常気象というよりも、これが「今年の普通」ということでしょう。来年はもっと遅い時期に台風が襲ってくる可能性だってあります。少しずつ、日本の四季がずれていますね。日本の気候は温帯湿潤、熱帯、亜寒帯の3種類に分類され、ほとんどは温帯湿潤に属しています。近年の雨量や猛暑の気温などから考えるに、ほぼ熱帯ではないのか、と言いたくなりますが、分類条件では「①最寒月の平均気温が18℃以上。②更に降水量が乾燥限界を上回っている気候である。」とあります。この①の条件を満たす地域が限られます。どれだけ夏が暑くても、冬がしっかりと寒いので、熱帯には属さないのです。このようなカテゴライズが比較的嫌いな僕ですが、この気候に関しては、熱帯の定義を再考して欲しいと願います。しかし、調べて見ると、熱帯に次ぐ気温の高い地域は「亜熱帯」に分類されますね。ふむふむ。そこでの分類条件は「①温帯に属する地域の中で最寒月の最低気温の平均 (平均気温ではない)が摂氏0度以下には下がらない地域である。②温帯であって年平均気温が18度以上である。③冬季の平均気温がほぼ15度以上ある地域である。」となっています。つまり、冬も気温が下がらない地域ということですね。温帯湿潤の岐阜県の最高気温が熱帯に属する石垣島より高いなんて、なんだか納得いかない気もしますが、通年データを見た場合に、違いがよく理解できますね。しかし、温帯湿潤気候の新しい名前を作っても良い気がしますが。地球規模で気候の変化が起きているのですから、カテゴリも変化して然るべきです。例えば「特殊温帯台風気候」とか「まるで熱帯雨林気候」とか「とにかく集中豪雨温帯気候」など。他には「一泊二日の温泉紀行」なんて乙だと思います(失礼しました)。岐阜県民ならではのジョークですからあしからず。さて、本題は樹のお話です。天気が良かったので、公園に行った、と書こうとしたら、何故か気候の話が始まってしまい、気付いたら引くに引けない状況でした。具体的に言うと、「分類条件では~」あたりで、「しまった。知らない事を書き始めてしまったから調べないといけない」となり、やや不安交じりの気候論を展開しています。そしてなぜか温泉の話。もうハチャメチャですね。その勢いで公園の話を書きますが、一本の樹が植えてあったのです。精確に言うなら「園内に存在する数多の植樹の中の1本に目が留まった」ですね。その樹にはプレートがかけてあり、そこには「サルスベリ」と書かれていました。「ほう」と思い、連れの子供たちと奥様が先に進んでいくのを気にしながら、慌ててレンズに収めました。収めただけでは記録されませんから、シャッターボタンを押しました。しかし僕の所有するスマートフォンにはカメラ用の物理ボタンは存在しませんから、精確には「画面上に表示されたシャッターボタンの部分に触れた」ですね。この解説は読んでいると、さぞ面倒でしょう。書いている方は、意外と面白いのですが・・・。できるだけ伝わる様に記述しようとすると、このような書き方になりがちです。抽象的な話ならその限りではありませんが、出来事を書いているのですから、補足として加える部分がどうしても発生するのです。我慢して読んでくださいませ。それで、そのサルスベリという樹を初めて見聞きしたので、帰宅してから調べてみました。期待していたというか、残念ながらというか、「サルはいとも簡単に登ることができる」という記述を読んでとても満足してしまいました。実際にサルが登れない事が過去にあったのか、と想像すると愉快な気分にさせてくれますから、そういう意味では素敵な和名ですね。漢字では「百日紅」となります。花のイメージは、この漢字がぴったりですね。綺麗な紅色に見えます。樹皮は確かにツルツルそうで、樹皮が更新されているのですね。それだけ代謝が活発という事でしょう。小学生の頃は自称「サル」でしたから、このサルスベリという名称にすぐに惹かれました。実際に樹から落ちたこともあります。1mくらいの高さでしたが。その時は周りから「サルも木から落ちるのか」と言われたものですが、まんざらでもない気持ちだった事を記憶しています。その樹は残念ながらサルスベリでは無かったので、今思えば、それが悔やまれます。いえ、ジョークですよ。
若さの象徴 サルスベリ