-
歯にまつわる記憶
次女の歯がグラグラしているそうです。朝から「もうすぐ抜けそうだけど、どうすればすぐに抜けるの?」と聞かれましたが「自然に取れてくるからあまり触らないようにね」とお茶を濁した返答でなんとかその場を凌ぎました。長女の歯がグラグラになった時は、思わず「どれどれ、見せてごらん!」と大人気ない態度を取ってしまいましたが、二人目ともなると慣れてしまい、大人の対応になりました。これが(次女ではなく僕の)成長と言うのかもしれませんが、子供にしてみれば「なんで態度が違うねん」と拗ねてしまいそうです。しかし、確かに長女に比べて次女の扱いは雑になりました。写真にしてもそうだし、叱る時も容赦なく叱られます。長女の時は「そうかぁ、気を付けてねぇ」と優しく応答していた記憶がありますが、やはりそれではダメだ、と(僕が)気付いたのかもしれません。次女は次女で、扱いが長女と違うと薄々感づいてきたのでしょうか、自己アピールが顕著になってきました。もっと、自分を見てほしいという承認欲求だと思われます。もちろん、打算的な意図を自覚した上での行動だということです。5歳ですからそれくらいは余裕のよっちゃんでしょう。「5歳児を侮るなかれ」という教訓も(きっと)あるはずです。無ければ創りましょう、ホトトギス。奥様が「上の歯が抜けたら床下、下の歯は屋根の上に投げなきゃね」と言っていましたが、そういう事をきっちりとこなすあたりが、僕とは違うな、と思います。そういう伝統的(?)な行事は全く興味が湧きません。乳歯が抜けた時は、それを手に取ってじっくりと眺めた記憶はあります。感想は「どうして抜けるのだろう」でしょうか。眺めては生えていた場所に充てて、形を確認した記憶もあります。まあ、そのまま自然の中に投げ捨てたと思いますが。歯は簡単には腐らないので、捨てた場所を覚えていれば、見つかるかもしれません。まあ、35年前とは随分と変化しているはずですから、難しいでしょうか。生え変わりの時期は食欲が減少するみたいです。今のうちにダイエットしなきゃ、と考えていたら、末恐ろしい5歳児だと言えます。