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ストレス堆積ホリディズ
お盆の連休もいよいよ佳境に入ってきました。既に連休が終わった人々もいますが、20日までの人も大勢いることでしょう。この連休という形は、いつ頃から続いているのかは知りませんが、少しずつ休みが増えていることを考えると、ありがたい事ではあります。もっとも、仕事が大好きな人や、サービス業ではあまり縁がないのかもしれませんけれども。高校生の時にアルバイトをしていたお店は、年中無休を謳ったステーキ屋さんでした。当時、社員が少なかったのか、アルバイト・パートだけで構成されている期間が、1年以上はあったと思います。ですから、社員=店長という構図なのですが、パートの女性がほぼ権力を手中に収めていたので、新任の店長はさぞかし肩身が狭かったことでしょう。その店のキッチンも、もちろんアルバイト・パートのみです。僕は最初に皿洗いとして就業しましたが、先輩が卒業して就職すると、ポストが空くので、仕方なくそのポストを引き継ぐことになります。自分のような青二才が、その店の味を決めてしまうのですから、恐れ多いことだと感じてはいましたが、責任というものはあまり考えていませんでした。とにかく、注文伝票を必死でさばくことに注力していました。土日になると、伝票の数がものすごい数になります。特に夕飯時の18時~19時は、キッチンは地獄絵図のようでした。遮音となる自動ドアがありましたが、それでも叫び声や食器を手荒く扱っている音がお客さんのテーブルまで飛んでいたことでしょう。忙しくなると、どうしても手抜きになりがちな部分がでてきます。早く提供することに固執するあまり、仕事が雑になってしまうのです。大抵、こういった時にトラブルやクレームが起こるものです。店長不在でしたから、ホールの問題であれば、そちらのリーダー(実質的な存在で、実際は決まっていない)が対応し、調理であれば、僕が対応することもありました。調理に関しては、ステーキやハンバーグであれば、焼き加減の問題が多かったですね。あとは異物の混入もありました。ある時は、最初に提供する冷水が濁っている、というクレームでした。原因は、数日利用していないウォーターサーバがあり、その水を最初抜かずにそのままコップに注ぎ、提供してしまったのです。しかも、その日に入った新人アルバイトが担当したため、気付くことも難しいことでしょう。そういう事柄が重なって発生しました。お客さんから「店長を呼んでくれ」と言われました。この時はさすがにパートのボスを呼んで対応していただきました。店長不在であり、そのパートのボスが、実質的な店長だったからです。こんな事がしょっちゅう(?)発生していたから、もうすこし分散して来店してくれれば、落ち着いて作業できるから、サービスの質も上がるのになぁ、なんてぼやいていました。連休の渋滞情報を聞いて、そんな事を思い出した次第です。渋滞すると分かっていて出掛ける人が未だに減少しないのだな、と少し不思議に感じました。帰省するタイミングが、どうしても連休になってしまうのは、遠方であれば仕方ないと思いますが、あの高速道路の渋滞の映像を観ていると、何か不自由さを感じてしまいます。経済大国、先進国と言われる国で、あれだけの狂気が渦巻く状態が当たり前のようになっているのは、客観的に見ていかがなものでしょう。狂気が渦巻くとは、渋滞によりイライラが募ることで、ルールを平気で無視する行為が散見される、或いは悪態をつく人が増える状態です。巻き込まれないためには、出かけない事が唯一無二の予防策になります。あわてない、一休み、ですね。
理想的な車間距離