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とことんショータイム
地域の子供会の行事を、三日間に分けて書いています。それほど内容が濃い訳ではありませんが、普段の思い付きを書くよりは、伝えやすく、イメージしやすい事象がありますので、書きやすいし、読みやすいのではないかと思います。という訳で、ここぞとばかりに引き伸ばして書いている、という狡猾な手口です。こうやって文字数を稼ぐことを「モジモジ詐欺」とは言いません。しかし、そんな名前が存在しても良いかと。誰も使わない可能性はかなり高いと予想します。「モジモジ詐欺」と聞くと、どちらかと言えば、普段はネコ被ってモジモジしている人が、皆が見ていないところで、態度を豹変させるような人間性の持ち主を連想させます。決して差別ではありませんが、女性にこのタイプが多いのではないでしょうか。いわゆる「ぶりっ子」ですね。さて、科学館ではプラネタリウムで一波乱ありましたが、水族館では、滞りなくイベントを消化できたようです。午後1時に到着して、直ぐにバックヤードツアーに参加していました。僕は、全く興味が無いので、表側で待機していました。エサを魚にあげることに、何ら楽しみを見いだせないという事です。それよりも、水中の優雅な泳ぎを眺めていたほうが、素敵な体験です。普段は水の中の様子を見る事ができませんが、水族館ではそれが可能なのです。エサやりは、水面上から出来ますから、特にスペシャルだとは感じません(くどいですね)。バックヤードツアーが終わると、暫くの自由時間を過ごしてから、イルカショーに行く事になっていました。ここでも僕は参加せずに、ロビーの素敵なソファで座って一休みしていました。イルカショーは、正直何回も観ていますから、それほど惹かれることはありません。イルカやアシカなどが、ヒトの指示に従って行動するという点に関しては、非常に面白いと思いますが、ショーの中での動き自体は、さほど目新しいものではなく、彼らが自然の世界で行っていることです。その特性を生かしたエンターテイメントとして、多くの人が楽しんでいるという事実は、素晴らしいことであります。多くの人達が、同じ時間に同じ空間で、同じ事象を共有する、という行為が様々な場所で見受けられます。そこに価値が置かれている場合が多く、有料の場合もあります。集団で共有するというのは、理性的な行動なのか、本能的な反応なのか、どちらなのでしょう。個人に理性があれば、各々に行動することになり、集団として機能しないのではないかと思うのです。しかし、理性があるからこそ、有意に集合するとも言えますから、どちらかが真という事ではなさそうです。そんなことを考えながらソファで寛いでいたら、うたた寝をしてしまいました。貴重品の入ったリュックは、開口部分を抱きかかえるようにしていたので、盗難に遭う事はありませんでした。これは理性的な行動というべきでしょう。その前に、公衆の場所でうたた寝をするという行為が、いささか野性的と言われたら、返す言葉もありません。目が覚めると、イルカやシャチが泳いでいる、すぐ近くの大きな水槽の前に、奥様と子供たちとその友達家族がいました。楽しんでいるようでした。一声かけると、「次はペンギンショーに言ってくる」と言って、直ぐその目的の場所に向かっていきました。忙しいですね。僕は引き続き、快適なソファの座り心地を独り占めしていました。入場ゲートのすぐ近くでしたから、入場後の人間の行動を観察していました。だいたいの大人は、先ずはイルカの歓迎を受けて、スマートフォンを取り出し、撮影をしていました。子供たちは、水槽に張り付き、イルカの動きを観察していました。この辺りが、子供と大人の違いです。どちらが賢い行動か、客観的に見るとよく判りますね。ペンギンショーが終わる頃、集合場所に向かい始めました。遅れたらバスに乗れなくなるかもしれません。電車で帰宅するのはさすがに疲れます。置いて行かれたら冗談では済みませんからね。ショーは何も参加しませんでしたが、世界の変わった魚たちを見ることは出来たので、有意義な時間を過ごせたと思います。イワシの大群はキラキラしていて綺麗でした。あれは、きっと何か動きに規則性があるのではないか、と観察していました。あれはAIでなくても再現できそうですね。
いつかのイルカショー