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空間を司るエアコン
エアコンのクリーニングを、業者さんにお願いしてキレイにしてもらいました。昨年の夏過ぎから、奥様がどうも匂いを気にしておられたのです。僕は大丈夫だろうと思ってそのまま使っていたのですが、子供達がマイコプラズマという病気になったり、親は親で風邪をこじらせたりして、体調が宜しくありませんでした。堪り兼ねた奥様が「エアコン禁止令」を出したのです。実際には、エアコンの送風口に半透明のゴミ袋を貼り付けただけですが。その禁止令が出されてから、昨日に至るまでの9ヶ月間、次女が一度だけ風邪をひきましたが、それ以外は健康に過ごす事が出来ました。例年、冬場に風邪を家族で順番にひいていたのですが、エアコンの使用を止めたとたん、効果が出たようです。もちろん、それだけが原因ではないと思いますが、結果だけを見れば奥様の英断によるものだと言えます。これは感謝しなければなりません。そのお礼の気持ちを込めたわけではありませんが、彼女の誕生日に「高価なアクセサリを買ってはいかがですか?」と進言したところ、喜んでおられました。宝石屋さんでピアスを購入したみたいです。僕の感覚ですと「その宝石のお金でiPad mini4が買えるのになぁ」となります。大体の金額が予想できるかと思いますが、我が家にとっては非常に高価な買い物になります。そのピアスで奥様が喜ばれるなら、それで良いのです。彼女の表情が明るくなり、宝石以上に輝かしい心で生きていただければ、何も言うことはありません。いえ、時には文句を言うかもしれません。僕自身がもう少し落ち着いた心持ちで構えなければ、彼女の輝きを奪ってしまうことになります。書いていて少し恥ずかしくなってきたので、宝石の話題はこれくらいにします。エアコンクリーニングの業者と言っても、他にお風呂掃除や台所の換気扇、トイレなどあらゆる掃除を引き受けてくれるみたいです。全国展開しているブランドで、フランチャイズチェーンで運営されているのですね。友人が以前、そのブランドに加入して仕事しており、しばらくしてから独立して、今は立派に社長を務めています。僕が立派というのは、違和感がありますね。まぁ、友人ですからそのくらいは見逃していただきましょう。それで…エアコンの掃除は正味1時間で終わりました。アッサリ終わってしまった、と感じたほどです。洗浄した排液がバケツの中に溜まっていたので、見せてもらったら、真っ黒でした。いやぁ、これは衝撃でしたね。汚れとしては、平均以下という判定をいただきました。つまり、キレイな方だということです。いやいや、排液が真っ黒ですよ?と言いたくなりましたが、もっと真っ黒になるのでしょうか。そうなると、もう「闇」と言ったほうが適切かもしれません。闇の部分です。もう見られたくない、触られたくない、というレベルでも、キレイにしてくれるのですから、有り難い事です。値段は一万円弱となりましたが、あの液体を見た時に、毎年掃除をお願いしようと心の中で誓いました。奥様にもその旨を伝えて、了解をいただきました。健康に過ごせるなら、そちらのほうが良いに決まっています。とても良い勉強になりました。肝心のエアコンの内部は、新品同様と言っても良いくらいピカピカになり、空気も爽やかな匂いでした。これで、夏は快適に過ごせそうです。何よりも子供達が家の中で元気に遊ぶ環境が整うことが喜ばしい事だと感じました。と言いつつ、僕の引き籠り環境が整ったことが何よりも嬉しかったりするのですが、建前と本音は使い分けなければ、大きな摩擦を産み出しますから、あくまで「結果的に」と付け加えることで、難を逃れるつもりです。家庭内の序列は、僕にとってはそれほど大した問題ではありません。格下でオッケーです。子供二人が上である事は間違いありません。少しの忍耐は必要ですけれどね。
クーラー要らずの空間