• 雑談

    「浦島太郎」はサクセスストーリィ

    「マスコット」が「はやぶさ2」から予定通り分離し、目標の小惑星「リュウグウ」に着陸した、というニュースが流れていました。このリュウグウには、有機物が存在する可能性があり、そのサンプルを地球に持ち帰ってきて、分析するそうです。それにより、新たな発見があれば素晴らしいですね。このプロジェクトの難関の一つは、ハヤブサとの分離ということになっています。理由は、分離が予定通りに出来なければ、その復旧は困難になるからだそうです。つまり、一発勝負のギャンブルに見事勝利した、と言ったら怒られるかもしれませんね。入念な計算をして、何度もシミュレーションを行い、様々な対策を施したことにより、成功したのだと思います。これは本音です。近年の技術の発達もまだ衰えていませんが、宇宙開発も然り。少しずつ、謎が解けていくことでしょう。重力波の観測は目新しいトピックです。アインシュタイン博士が一般相対性理論のよってその存在を予見し、発見までに100年を要したそうです。理論を信じて諦めずに探求し続けた結果ですね。続いてはダークマター(暗黒物質)と言われる、「質量を持つなにか」の番でしょうか。光学的に観測不可能ということですが、これまでの人類の叡智を以てすれば、何らかの方法で発見するのではないか、と楽観的に考えています。研究者からすれば、そんなに気楽に言わないでくれ、と思う事でしょう。ダークマターは、宇宙の質量を計算した時に、どうしても足りないものがあることが判明したので、その存在が唱えられました。観測できないのに、質量を持っている、という一見矛盾した論ですが、もしかしたら新たな観測方法が見つかるのかもしれません。或いは身近にあるのに、気付いていないだけかもしれません。そう考えると、何だかワクワクしますね。空気を見つけたり、電気を見つけたりする人間ですから、きっと成果があることでしょう。ところで、リュウグウは地球からどのくらい離れているのか、気になりましたので調べると2億8千万kmほどということです。地球1周は4万kmでしたから、7000回、周遊の旅を楽しむのと同等です。光は1秒間に30万㎞ですから、約934秒で到達。16分弱です。意外とご近所に思えますが、はやぶさ2の打ち上げは2014年12月となっていますから、4年弱の月日をかけて到達したのですね。直線的な平均速度は秒速2.2kmですが、はやぶさ2の公開されている飛行速度は秒速32kmとなっていますから、きっと紆余曲折あって到達したのでしょう。それを想うと胸が熱くなります。さて、「リュウグウ」から持ち帰ったサンプルは玉手箱と成りえるのでしょうか。宝くじの発表よりも楽しみです(宝くじを買っていないから当然)。

    リュウグウの遣い