南の国からの贈り物2
昨日の続きです。基本的に、皆さん車やバス、モノレールで移動しますね。仕事を合理的にしよう、という考え方は理解できますが、旅や休日の生活を合理的にしよう、というのは、少し不思議な気がします。なぜ、目的に早く到着したいのでしょう。その途中に素晴らしい景色が存在するかもしれません。或いは運命的な出会いがあるかもしれません。なぜ、目的地を幾つも増やして、一つずつの要素を薄めてしまうのでしょう。見るだけで満足できるからでしょうか。ツアーの流れは大体が目的地に到着したら、説明を受けて写真を撮って、はい次、というような流れです。そこに訪れた、という記録が残せれば、良いのでしょうか。写真で見たことがある景色を確認するだけの旅行というのは、少し寂しい気がします。例えば、そこで短くてもよいので詩を考えてみるとか、スケッチしてみるとか、物語を考えるとか、アイデアの源泉とすることで、スペシャルな記憶になりうるのではないかな、と思います。僕自身が、観光地で見境なく写真を撮影するタイプですから、そういった特別な場所への配慮が欠けていると認識しています。そうそう、ゆいレールはモノレールとなっていますが、重厚なコンクリートの柱のレールを、車体が包み込むような格好をしていますが、実は、このコンクリートの左右にレールがあり、そこに車輪が水平方向に通るようになっていました。これって、モノ(単一の)レールなの?って思わずツッコミを入れたくなりましたが、おそらく誰もそのようなことは気にしないでしょう。モノレールだ、と言われたら僕も自信を持って違うとは言えません。そんな細かいことで気にしても、何か良い出来事があるわけではありません。もう少しおおらかな視点がほしいものです。この沖縄滞在三日間で、パトカーのサイレンをしょっちゅう聞きました。しかも、明け方にサイレンで起こされました。換気のために、窓を少し開けていたから、余計にうるさく感じたかもしれません。時計を見たら、朝の4時でした。平日の夜中から、警官の方はご苦労さまです。ホテル付近は、いわゆる裏道の繁華街という感じで、あまり健全な雰囲気ではありません。日中は特にそれを感じます。怪しい雰囲気の集団が、うろついていました。こういう場所は、あまり近づかないほうが懸命だと思います。あらぬ事件に巻き込まれるリスクがあまりにも高くなりますからね。ホテルをチェックアウトして、外に出てまもなく、警官の二人が路上で酔っ払いの介抱をしていました。地元やもっと寒い地域ですと、路上で寝たら凍死してしまいます。飲酒は今後、取締りがさらに厳しくなることでしょう。タバコの副流煙についても、分煙化が進んでいます。吸わない人にとっては、ありがたい事です。結局は、モラルの問題になってくるのだと思いますが、厳しくしないとそのモラルが守られない、という時代だということを改めて思い知らされます。日本には数多の神様が存在していると言われています。その神様たちは、どんな思いで人々を見つめているのでしょう。
