オモチャ回顧議事録
子供の事は、ミニ四駆というオモチャが好きでした。タミヤ模型(敢えて旧称)から販売されていて、今でも当時(30年前)と同じモデルが購入できます。もちろん、絶版になったものもありますが、概ね購入できることをホームページで確認しました。インターネットは本当に便利だな、と改めて感じます。子供の頃はお店に行ってみないと判らない、というのが当たり前でした。新しいモデルが販売されたかどうかも、知る由がなかったのです。いえ、精確には、コロコロコミックという子供向けの雑誌に、新しいモデルが「新発売!」と載っていても実際にお店にいったら「まだ入荷していない」という返事が多々ありました。入荷していても、売り切れという状態もありました。何にせよ、店頭でしか情報を確認できないのです。それが今では、家にいながらにして、在庫状況が把握でき、かつ購入もでき、自宅まで配送してくれるのです。有難いものです。この時代に生まれて幸せだと感じる部分ですね。それで、ミニ四駆というのは、名前から察する通り、車のオモチャです。単三電池二本を動力とし、ステアリング機能を持たない、直線的な1方向への走行を楽しむことができます。電池を逆に入れれば、バック走行も可能です。平地であれば、障害物が無いと何処までも走っていってしまうので、追いかけるのが大変です。雨の日も家の中で走行できるように、専用のコースを段ボールで作成したのを覚えています。友達がサーキットを買った時は、その友達の家に入り浸っていました。コースはカーブがあってスタート地点に戻ってくるのですが、早すぎるとカーブでコース外に飛び出してしまいます。それを防止するためのアイテムが幾つか販売されましたが、そういうアイテムを取り付けることで、スタイルは格好悪くなっていきました。僕はプレーンな状態が好きでしたね。ただ、友達とのレースには負けたくない、という競争心はあったので、それなりに試行錯誤して遊びました。結果的には、モーターの回転数とギア比、あとはタイヤのグリップ力をどうやって効率よく得るか、という点が重要だと気付き、当時最速の「ル・マンモータ」というものを購入して、タイヤは径の小さいスポンジタイヤとセットのホイールを選択。シャフトの軸受けはベアリングにして、ギアは直線が短いコースだから加速重視のセッティングを好んでいました、ギア比でいうと4:1くらいです。このギア比が高いほど、加速は早いが最高速は伸びないので、直線では不利になります。しかし、コース外に飛び出すほどのスピードなら、伸びないくらいのほうが適していると考えていました。マニアックな話ですね。一度だけ、大会に参加したことがあります。抽選で当選しました。開催場所は、名古屋の松坂屋の屋上で、父が同行してくれました。小学生だったので、独りで行ったら迷子になってたどり着けなかったことでしょう。結果はあえなく予選敗退。8人中1位にならなければ、決勝戦に上がれないのですが、2位でした。残念ではありましたが、それなりに刺激を受けて楽しく過ごせましたから、とても満足して帰宅したのを覚えています。父と二人きりで出かけた事も新鮮だったのかもしれません。今はタミヤ模型のラジコンで遊びたいと考えています。プロジェクトの一つに、ミニ四駆のラジコン化、というのがあるのですが、ひとまずラジコンの挙動や特性を知りたいので、それからになると思います。さて、どのように交渉するのかが、最も難関であります。