ワンダフルな空間
今日は写真を見ながら思い出を語るように書いてみようと思います。こちらの写真ですが、オーストラリアのアルバニーという地域にある、「DOG ROCK」という岩です。
犬が遠吠えしているところを横から眺めたようなシルエットが確認できます。そのままではないか、と思いましたが、ネーミングの響きは英語ならではでしょうか、決して悪くはないと言えます。こういう時、日本語って難しいな、と感じます。日本語で何と名付けますか?素直に「犬岩」が無難かもしれませんが、音の響きとして、今一つ、と言わざるを得ません。音の響きだけを考えれば、「遠吠え」なんか、素敵だなと思いますが、作品みたいで少し受け入れがたいものかもしれません。飼い主に対しての信頼を表現している形として、「敬愛」とするのも一つの案ですが、見る人によっては野性の犬かもしれませんから、適切ではありません。ただ単に、僕にセンスが無いだけ、というのが的を射た意見でしょうか。観光名所を目指すのであれば、名前もそうですが、お土産やお菓子ですね。これは日本の得意分野といえるでしょう。この岩の形をした饅頭は、こしあん・つぶあんどちらも人気がありそうですね。カスタードにしても良いでしょうし、中華まんもありでしょう。肝心の当地には、お土産はさほど売られていなかったように記憶しています。なぜでしょうか、それほど観光地として力を入れていないのかもしれません。パースという西海岸の都市から、400kmほど南に離れた場所で、ツアーの数もそれほど無かったと思います。僕と奥様は、パースからエスペランスという町まで国営のバスに乗って移動し、エスペランスで車を借りて移動しました。この時のレンタカーショップが酷いもので、24時間契約したのですが、数時間でエンストしてしまいました。見知らぬ土地で、しかも町からは50kmほど離れた場所です。これはまずい、という事で、ショップに連絡して「壊れたから迎えに来て欲しい」と伝えると、「今は忙しいから自力で帰ってこい」というのです。これはどういう事だろう?と首を傾げても、迎えに来てくれません。こちらも必死ですから、拙い英語で必死に伝えましたが、返答は「車を置いて帰ってこい」というのです。仕方なく、道路でヒッチハイクをしました。それほど交通量はありません。日本で言えば、使われなくなった峠道の旧国道或いは県道くらい、車通りがないのです。2枚目の写真が、エンストした道路です。
何も無いのです。15分に1台くらいは通りましたかね。その度に、最大限の危機感を右手の親指1本に込めて、ぶら下がり健康器に片手でぶらさがる様に右手を高く、精一杯伸ばしてドライバに訴えかけました。しかし、それほど簡単には止まってくれません。行きたい方向と逆の車には、間違ってもSOSをしないように注意しながらヒッチハイクを、そうですね、1時間くらいは灼熱の太陽の下(気温は40℃前後!)で続けました。途中から、本当に危険な状態になっていたのかもしれません。1台のピックアップトラックが、停車して、「どうしたの?」と声をかけてくれました。慌てないように、状況を伝えて、エスペランスという町に戻りたいから、乗せていってくれないか、とお願いしたら「そちらの方に行くから、乗っていきな」と快諾してくれました。この時は、本当に感謝の気持ちで一杯でした。こういう時、なんとお礼を申し上げて良いのか、本当に分かりません。ただただ、「ありがとう」です。それで、町に戻ったら、ショップに行くと、店長はいました。とりあえず、24時間契約だから、他の車を貸してほしい、とお願いしたら、「もう貸出できる車がない」と言われました。これはいかがなものか、と必死で食い下がったのですが、「ないものは無い」と言われたら、もう泣き寝入りするしかありません。法律も詳しくないですし、まさかワーキングホリデーの1年がもうすぐ終わろうとしているところで、レンタカーの50ドルくらいで裁判沙汰にする訳にもいきませんから、仕方なく諦めて、他のレンタカーを探す事にしました。この時は、奥様が怒り狂っておられましたから、周りの気温も上昇していたことでしょう。そのあおりをモロに受けたのは、他でもない僕です。大きい声では言いませんけれど、大変でした。車も奥様もショップの店長もヒートアップしてしまい、オゾンホールが更に拡がってしまわないか心配になりましたが、最近の研究結果では、縮小したとの報告をしていたので、その時の影響は無かったようです。盛り上がってきたのですが、長くなりそうですから続きは明日にします。