雑談

呑み屋で道徳的な肴

東京から高校時代のクラスメイトが帰省するので集まろう、という連絡があり、近所(車で15分くらい)の飲み屋さんに行きました。この集まりに際し、いろいろとゴタゴタがありましたが、無事に始まりました。気が気ではなかった、というほどではなく、まぁ、何でもいいか、というくらいの心構えです。グループ内のケンカは、もう見慣れたものですから、僕の中ではさほど反応はありません。気兼ねなく、という関係でしょうか。その中でも、ひとりの男子が、最近出席していません。連絡先と居住も誰かが知っています。理由としては、仕事上というか、単純に(かつての仲良し)クラスメイト距離を取りたいのだろうというのがグループの見解。なぜ距離を置きたいのか、全く理解できないわけではありません。あくまで推察ですが、彼は向上心の塊ですから、このグループの付き合いは、それとは無縁だと感じているのでしょう。確かに、過去を振り返って「楽しかったね」という話題が多い。しかし、たまには、そう、1年に1回はそういう歩みを止める時間が有っても良いのではないか、と思います。彼にはその時間が惜しいのでしょう。それは全く非難されることではありませんし、そういう多様性を認めていかなければなりません。グループのなかに一人だけ、そこを納得できない人がいて、まあ、彼の言い分も判ります。結局、会話の大半は、お互いの人間性をどれだけ受け入れられるのか、という道徳的なテーマが主題でしたが、そのような表現をしたら、恐らく「何を言ってるんだ、コイツは。」と思われたことでしょう。高校を卒業して22年。今回は6人でしたが、こうして毎年何処かで集いが持てる事に、感謝を覚えることしきり。ただ、宴もたけなわの頃に奥様から連絡があり、「次女が発熱した。帰りにオムツを買ってきてほしい」と言われました。誕生日ではしゃぎすぎて、たいちょうを崩したようです。何事も、程々にしなければ、と自戒の念を込めて。