雑談

時間的変化を見つめる

世の中の仕組みというのは、短い期間では変化を感じ取ることは難しいのですが、長い期間を観察すると、明らかに変化を続けていることが理解できます。つまり、ものすごく短い時間単位でも、変化は起きているという事です。ただ、それを実感することは、難しいのだと言えます。例えば、一日の生活費を見た場合に、昨日よりも今日の生活に必要な費用が、1円少なく変化した場合に、「ああ、良い仕組みになってきたな」と素直に感じ取れる人が、どれだけいるのでしょうか。恐らく、7割の人は変化に対して反応しないのではないか、と考えます。もちろん、僕もその一人です。そんな小さな変化を感じ取るだけの感覚を持ち合わせていません。ただ、10年前の生活環境から考えれば、確実に暮らしやすくなっていると感じる事はできます。10年前には無かった社会保障の仕組みができたり、インターネットの普及、コンピュータの高性能化などは大きな変革をもたらしている事は周知の通り。つまり、世の中の仕組みは、日々改善されているのだということです。当然、ポジティブな部分ばかりではなく、ネガティブな部分だってあります。新しい技術を利用した詐欺や事故、テロやいじめなど、社会問題の本質的な部分、というよりも人間が抱える精神的な闇の部分というのは、なかなか改善がなされません。このあたりは、非常にデリケートな部分でもありますから、一概には判断できません。しかし、世の中は問題を隠す事が出来なくなってきたので、汚職やいじめなどが発覚した場合、すぐに当該者、加害者は社会制裁を受けるような仕組みに変化しつつあるようです。本日、不覚にもテレビの番組を録画して、観てしまいました。あるお笑い芸人が反社会的集団とお付き合いがあるとかないとかで、謝罪会見が開かれたのが、昨日。それを受けて本日、あるワイドショーで録画番組を急遽、生放送に切り替えて、同お笑い芸人と同じ所属事務所の先輩がコメンテータとして、出演しました。内容はともかく、問題を明るみに出して、それを改善していこう、という方向性が視聴者に分かり易く伝えられたと思うので、評価に値する番組だった、と個人的には考えています。選挙も無事に終わりました。ここでいう無事、というのは、選挙を妨害する集団的行動が発生しなかった、ということについてです。結果に対してではありません。結果が無事かどうかが判るのは、早くとも1年後くらいではないでしょうか。