• 哲学?

    風刺禍伝(政)

    会社の飲み会が開催されました。元々上司だった人が別の勤務地へ異動となりました。理由は不明ですが、大人の事情がある事は確かです。僕は(精神的に)子供ですから、特に知りたいという欲求はありません。ただ、(僕も含めてですが)大人って卑怯だな、と思い知らされます。一般的に見ればお世話になった方なのですが、僕はその「人」にお世話になっているのではなく、会社或いは社会にお世話になっていると考えています。ですから、送別会などと言われても、「あぁ、そうですかい」と心の中で毒づいてしまいます。このように捻くれた考え方をするようになった理由の一つとして、下戸があります。つまり、お酒が飲めないから、「飲み会」と称するものが楽しくない、という事です。会食は大抵コース料金が5千円前後で、食事だけを楽しむ事になりますから、非常に高くつく夕食となります。何か有意義な会話があるわけでもなく、酔っ払いの相手をする事になりますから、時間とお金の無駄使いと考えるようになりました。若い頃はそれなりに騒ぐのが楽しく感じられたので二次会も参加していました。独身でしたし、気兼ねなく遊んでいられました。今思えば、(自分の事とは言え)何が楽しかったのか理解に苦しみますが、毎回楽しみにしていたという記憶がありますから、得るものが少しはあったのでしょう。回を重ねる事によって、お酒の魔力を知ることになりました。飲み会で(社内の)見たくもないケンカを幾つも見てきました。巻き込まれるのが本当に面倒でしたから、それから二次会は参加しないようになりました。今では、飲み会自体に参加したくありません。今回は、職場のお世話になっている先輩(上司ではない)が久しぶりに参加されるということで、帰りは送り届けると申し出ました。その方は畑で作物を育てておられ、しょっちゅう野菜をいただいていますから、その恩義に報いるためです。それが無ければ参加していません。幸い、社会の風潮が変化しつつあり、飲み会に参加することを強制されなくなってきたので、その点は非常にありがたいです。未だに「俺の酒が呑めないのか」という人がいるようですが、このご時世ではパワハラですぐに訴えられることでしょう。世の中は少しずつですが、良い方向へ向かっているのだと実感できます。社会情勢について諸々の問題点がマスコミにクローズアップされますが、それらの問題提起により、議論が生れ、改善に繋がるという好循環が見受けられるケースもあります。それは、昔に比べればサイクルが早くなっていることでしょう。しかし、余計な問題もとにかく提起されるので、処理する量は膨大になっているのではないでしょうか。それが影響して、結局改善される速度は、抑えられてしまうのでしょうね。最近では野党の行動や発言が幼稚で、非難を浴びることが多く、結局与党に票が流れているように見受けられます(全く政治に興味がない人間の見解ですからあしからず)。ところで、政治家という職業はAIに置き換わる事はないのでしょうか?官僚の仕事は、ある程度はAIによる代替が可能であるようですし、その方が(天下りを減らすという意味でも)好ましい事だと言えます。政治家の重要な役割(かどうかは知りませんが)に、方向性を決める、という高度に抽象化された業務があります。その抽象的な思考は、現在のAIでは難しい部分ですから、そういう意味では、まだまだ人間が必要な職業ではあります。それに、仮にAIが政治家になり、「国の借金減らすために来年から消費税20%」と言い始めたら、大問題になることでしょう。例えそのAIが選挙の投票で選任されたとしても、です。AIが選挙活動をするなら、どうやるのでしょうね。それはちょっと興味深いですね。AIが選挙カーに乗って、「よろしくお願いします!」なんて回っていたら、間違いなく落選するでしょうけれど。と、一応検索してみたら、多摩市の市長選でAIが出馬していますね。しかも選挙カーを出していますね。その選挙カーが自動運転では無いのが残念ではありますが・・・目的として、無投票当選を防止するためとしていますから、動機はいささか不純といえますが、新たな一歩であることは間違いありません。結果は落選となったそうですが、こういう取り組みが波及していくと、未来の選挙の形が具現化されて、大衆も理解しやすいでしょうね。AIであれば、無駄使いしないので、人間より信頼はありますが、果たしてどうなることでしょう。

    こういう飲み会なら喜んで