-
自由を発想する
アメリカ合衆国のフロリダ州の高校生銃乱射事件を受けて、高校生らが議員に銃規制の強化を訴える、というニュースを見ました。過去に、同様の事件が数件ありましたね。それらは、報道されているから知っているだけで、実際には多くの銃による事件が発生していることでしょう。統計では、銃犯罪は、減少しているのですが、銃による自殺は増加しているそうです。犯罪が減少するということは、規制や警察の監視が強化されたことを意味するでしょうし、自殺者が増加している、というのは、ただただ残念なことです。これは日本でも同じです。アメリカと言えば、自由の国ですから、この自由により、銃の所持も認められています。その自由さゆえに、国民はつらい思いをすることがあるのですね。考え方によっては、日本はもっと自由な国ですよね。たとえば、カフェで、席にカバンを置いたまま、化粧室に行く人もいます。連れがいれば問題ないのでしょうが、一人でも、そのような行動をとります。それは、盗まれるという発想が無い、或いは、他の人が見ているから、大丈夫だろう、という気持ちだと思います。僕も良く理解できます。ショッピングモールのフードコートで食べたりする時、ついつい、買ったものとかを席において、食べ物を取りにいったりします。他の国でやったら、置いたものが無くなっているかもしれません。他にも、同じ日本人でも、「それ、盗られちゃいますよ?」と思う場面が多々あります。また、落とし物を交番に届ける、という文化は、日本独自のようです。具体的な数値で見てみると、2014年、東京都で警察に届け出された現金は33億4千万円、そのうち、持ち主に戻ったのは、74%の24億7千万円。この数字を見て、「なんだ、26%は戻っていないのか」と思われるかもしれませんが、海外からみたら、驚異的な返却率(で良いのかな?)です。北欧諸国にも同じような文化があるそうですが、海外で落としたら、まず帰ってこない、と思ったほうが良いですよね。それが基本だと思います。話しが逸れました。日本は平和だな、と思いますし、その平和は、自由の象徴であると感じています。アメリカの自由とは、象徴であって、本質的なものではありません。むしろ、日本のほうが、本質的な自由があると考えられます。銃の所持が自由、という点にフォーカスすると、その自由さを与えたことで、銃に関するトラブルが起き、結果、ルールで統制する必要が生じました。また、乱射事件が多発すれば、いつ襲われるか分からない、という精神的な不安を抱えます。これは、不自由以外の何物でもありません。日本では、銃の所持は基本的に最初から禁止しているため、そのトラブルをそれほど意識する必要がないのです。全体としてみれば、日本にも不自由さはあります。しかし、幸いなことに、日本では表現の自由が与えられています。不自由なルールは、国民の意見により改変される可能性がありますが、自由を求めるあまり、ルールに縛られ、不自由になる、という悪循環だけは避けなければなりません。精神的に満たされることが自由を感じる条件であるならば、自分が、何によって幸せを感じるのか、客観的に観察し、知っておくことが重要です。文章をあまり自由に書くと収拾がつかなくなる、という事実を今、発見しました。やれやれ。
Paperless 少し趣向をかえてみます。これは、電子メモというもの(商品名ではありません)で、液晶部分に紙のようにペンで書き、ボタン一つでリセットできる、という商品です。価格は2000円前後です。黒板のようなイメージですね。ただし、部分的な修正は不可能で、間違えて書き直したいときは、リセットする必要があり、全て消去されます。メモリ機能もありませんし、通信機能もありません。ですから、ノートのように、後から書き留めた内容を閲覧する、という目的は果たせません。本当に一時的なメモとして、使えます。もちろん、単色で、カラーのバージョンもありますが、それは最初から液晶側に、この部分は赤色、この部分は青色、と決められているので、書きながら色を変える事はできません。じゃあ、用途はそれほどないな、と感じますよね。その通りです。僕は、数学の勉強の時に使っています。早とちりな性格で、慌てて書こうとするので、書き間違いが非常に多いのです。その度に、消しゴムで消して、書き直す、ということが頻繁で、ノートもぐちゃぐちゃです。後から見たときに、全く何を書いたのか判らないのです。字も汚いのです。これは、学習するうえで、精神衛生上よろしくない、と判断し、この電子メモを導入したところ、解消されました。書いて消しゴムで消して修正する、というイライラの元になる行為から解放され、問題に集中できるようになりました。一度消したら、復元できないので、問題を解いたときは、消す前によく画面を見て、自分が本当に理解したのか、確認するようになりました。理解していないようなら、他の問題にもチャレンジします。当たり前のような事ですが、ノートに鉛筆だと、それが出来なかったのです。書いたことに満足してしまい、肝心の理解するべき概念を覚えていないのでした。ツールを変えることで、それが良い方向に導いてくれました。道具は重要ですね。いえ、勉強の不出来を道具のせいにするつもりはありません。ただ、モチベーションが良い方向に作用する、という意味です。このような商品が開発され、インターネット上で、しかもお手頃な値段で購入できるようになり、しかも、玄関先まで商品を届けてもらえるのです。これだけでも、本当にありがたい事だな、と痛感しています。いえ、痛くはありませんけど。日本では買い物以外でも、様々な「選択権」が得られます。それを選ぶのは、自由ですし、それを選ぶことができる環境が、平和でもあります。この平和と自由が長く続くことを祈るばかりです。