• 哲学?

    VRとは「ばあちゃん、リヤカー押そうか?」ではない

    昨日はついゲームの話で熱中してしまいました。ゲームに熱中してしまう理屈と何ら違いはありません。いわゆる一つのエクスプレッションです。見かけ上は自分の世界に閉じこもるように見えますが、実際は外の世界に旅立っているのです。バーチャルをどう捉えるのか、人それぞれだとは思いますが、少なくとも現実の世界との境界において明確な差はないと言えます。例えば、お金は電子化されつつあります。ゆくゆくは全てのお金がバーチャルでやり取りされるはずです。これにより、為替にどう影響が与えられるのかは判りませんが、海外旅行で両替の必要性がなくなります。これは非常にありがたい事です。紙幣やコインという物理的なところでの価値が喪失し、単なる金額として捉える事に拒絶反応を示される方も当然いらっしゃいます。それは仕方がありません。ただ、時代の変化を受け入れるだけの準備はなさったほうが賢明だと思います。コインや紙幣の製造も、エネルギィを消費している訳で、電子化による環境負荷の軽減は、世界的にみれば大きな効果をもたらすのではないでしょうか。日本だけではなく、世界各国が同様に取り組んでゆかなければ実現はしませんけれど、少しずつ、そういう方向に社会は変化を始めています。生活における様々な事を合理化することで、暮らしがもっと豊かになると期待されているのです。暮らしが豊かになる、というと、お金持ちになれるとか遊んで暮らせる、というイメージが浮かぶかもしれませんが、この「豊かさ」とは、個人が精神的に満たされなければ、全体として豊かにはなりえない訳です。なにを以て豊かとするのか、それは難しい問題ではありますが、一つの指標に「文化的な活動」があると思います。絵を描いたり、音楽を奏でたり、ガーデニングでも良いと思いますしし、詩を書くことも素敵だと思います。一般の文化的な事であれば何でも良いから、各々が取り組み、それによって満足を得ることが「豊かさ」と言えるのです。物質的な豊かさというのは、安心感を産むことが出来ますが、欲求が満たされる訳ではありません。次から次となりがちです。ですから、精神的な豊かさを得るために、日々の仕事はほどほどにして、いわゆる趣味に傾倒するほうが、健全であり、健康を維持するための動機がそこに発生するのです。文明は生活を楽にします。文化は生活を豊かにします。この違いは非常に大きい。苦しい生活の中でも文化的な活動を営む話はどこにでもあります。どこかから借りてきたような言葉かもしれませんが、それが意味するものは何なのか。常に自問と自戒を行っていくことで精神は養われるのかもしれません。

    VRじゃつまらない?