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考えるサプリメント
ピアノ(キーボード)ですが、新しい曲の練習を始めました。曲名はソナタK545 第1楽章、モーツァルトです。彼は非常に有名ですが、どの曲がモーツァルトなのか知りませんでした。楽譜を見て、ああ、この曲は彼の作品なんだ、と知りました。少し調べてみましょう。<Wikipediaより> 初心者のための小さなソナタ とありますね。もともと練習用に創られた、とういことでしょうか。はっきり言って、(僕にとっては)難しいですね。でも、日進月歩で何とかマスターしましょう。他にまだ練習中の曲は20曲くらいありますが、次から次へ(おおげさ)と新しい曲が弾きたくなります。この他にも、週末にアメリカンパトロールという曲の練習をするつもりです。作曲はミーチャムというアメリカ人。楽しみですね。ある程度弾けるようになると、作者がどんな思いでその曲を弾いていたのか、イメージできるようになります。あくまで、個人的な妄想になるわけですが、例えば、ベートーヴェンの月光(正式名称はピアノソナタ第14番嬰ハ短調 作品27-2 『幻想曲風ソナタ』と長い)。第1楽章の曲調は、やや暗い感じがしますが、彼が月夜を見ながら物思いにふける場面を想像しながら弾きます。もしかしたら、愛する人へ思いを馳せていたのかもしれません。或いは、遠くの地まで来た時に、夜空を眺めて故郷の事を考えていたのかもしれません。そういったイメージが自然と湧いてくると、楽しいな、と感じます。ショパンの別れの曲を弾いている時は、感情を込めて弾くと、本当に涙が出そうになります。そういった体験を、始めてたった1年半くらいで経験できたのは、この上ない幸せです。もっと多くの曲を弾きたくなる動機は、ここにありましたね。新しい曲を練習するときに最も気乗りしないのは、一番最初に楽譜を読む時です。しかし、始めてしまえば、あとは慣性で練習するようになります。今までがそうだったので、今後も同じように練習できると思います。上達は決して早くないでしょうが、他者と比較するつもりもないので問題ありません。マイペースがベストなのです。ちなみに、楽譜を読めるのは、音符と音の強弱と、ペダルくらいです。あとは無視しています。ですから、いつまでも完成しないでしょうね。それでも良いのです。再現をする必要はありませんから。むしろ、何かを発想するきっかけが欲しいのです。楽譜を通じて、作者の思考、或いは思想を(自分なりに)トレースすることで、イマジネーションが磨かれるのです。楽譜を読むという作業は苦痛ですが、ある程度の流れが見えてくると、後は楽しみが残ります。音楽ですからね、楽しまなければ。方法は何だって良いのです。そうそう、ピアノ(キーボード)を弾いていると、普段、あまり出てこない感情的な自分がいます。見た目は変わりませんが、僕の中では、非常に大きな変化がおきているのです。それを映像としてお見せできないのが残念。昔、念写という言葉が流行っていた記憶がありますが、そういう商品ができれば、世の中のコミュニケーションは映像がメインとなり、言葉の壁は無くなりますね。いえ、言葉は必要でしょうけれど。しかし、念を出力できる装置なら、念を入力することも可能になるわけで、そうなればいいな、というささやかな願いです。本気で考えているわけではありませんので。
Sailling On いつもの川に、停泊しているボートがあります。使われているかどうかも分かりません。そんなボートが太陽の光を浴びて輝いていました。こういった発見が毎日続くと、人生が明るく、楽しくなり、また、有限であるが故に悲しくもあります。輝きとは、他人が見つけるものではありません。自分で定義し、探して、発見するのです。他人から見て、自分が輝いているかどうか、ではなく、思考の中に輝くような発想を得られるか、が人間の心を豊かにしてくれるのではないでしょうか。知的好奇心とは、非常に期待値の高いサプリメントなのです。