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    先明の見

    久しぶりに、クラシック音楽の、ピアノとヴァイオリンのデュオの音楽を聴きました。鉄道関係のテレビにもよく出ているそうです。かなり、マニアックな音源を演奏することで有名です。デュオの一人は、義姉の親戚にあたります。ある日、その義姉が、「親戚がカフェでコンサートを開くから、良かったら行ってみて。」と招待してくれたので、奥様といったのですが、とても印象に残るコンサートでした。スタイルは、クラシックがベースなのですが、何やら、アニメソングとコラボしたり、パトカーや救急車の音が曲中に入ったりと、非常に斬新なアイデアが豊富に詰め込まれていました。それらの曲を、正装で、キリリっとした表情でやってのけるので、それが余計に面白かったです。それが10年前くらいでした。で、昨日、ふと、二人の音楽を聞きたいな、と思い、Youtubeで検索したら、すぐにOFFICIAL(正規?)の動画がヒットしました。しかも、結構、再生されていますし、チャンネル登録も3000以上されています。動画もたくさんありましたが、最新のものから順番に観ました。そこには、10年前のスタイルそのままの二人の姿があり、とても嬉しく思いました。そして、曲の途中では、擬音(例えば、パトカーや救急車)をバイオリンで演奏するのですが、これまたクオリティが高くて、自然と笑いがこみあげてきました。初見では、おちゃらけな感じがするかもしれませんが、確かな技術が無ければ、再現できない音楽だと思います。お二人の活躍が拝見できて、とても安心しましたし、ピアノを始めた一人の練習生として、もの凄く刺激を受けました。プロを目指すわけではありませんが、ピアニストのお手本として、勝手に白羽の矢を立てさせていただきました。ありがとうございます。一層のご活躍を願っております。さて、彼らの素晴らしいところは、決してメジャではない分野を、ぶれずに貫いているところだと思います。鉄道オタク、アニメオタクとクラシックが融合するという何とも不思議な世界観を、見事に表現しています。フロンティアと言っても過言ではありません。ちょっと褒め過ぎでしょうか。しかし、事実ですからね。改めて、クラシック音楽は良いものだな、と感じました。曲に歌詞(特に日本語)があると、具体的な表現になるので、聞いていても、あまり自由な映像が浮かんできません。しかし、クラシック音楽や、他言語の曲であれば、(歌詞があっても理解できないので)言葉の意味に捉われず、音から映像が、自然に生まれてきます。僕は、この感覚がとても好きなので、J-POPはあまり聞きません。決して良い悪い、という話しではありませんので。J-POPにも好きな曲はあります。JAZZなんかも面白いですね。あの独特のリズム感は、聴いている分には楽しいのですが、例えばピアノで、いざ弾こうとすると、非常に難しいと予想します。あと、2~3年したら、手を出してみようかな、と思います。それまでピアノ熱が下がらずに、練習を続けることができるかどうか、甚だ疑問ではありますが、もう書いてしまいましたから、頑張りすぎないように練習します。タイトルは、敢えてです。先にある明かりを見つける、という意味です。慣用句をもじっただけですが、オリジナルです。先を見通す、ということは、具体的な情報があることを意味していますが、先の明かりを見つける、というのは、抽象的で、あっちの方にいけば、なんとかなりそうだ、という方向性を示します。具体的であるほうが安心はできるかもしれませんが、圧倒的に面白いのは、はっきりしない状態、抽象的な状態のはずです。だって、可能性がより多く含まれているじゃないですか。

    シキザクラ