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現金が電子化されたら電金?
25日は給料日です。指定した銀行の口座に振り込まれます。当たり前の事かもしれませんが、昔(40年以上前?)は手渡しが普通だったようです。口座振り込みになった背景には3億円事件が関係しているようです。現金の輸送中に強奪されてしまうというリスクを回避するためにそうなったのですね。確かに大金を持って移動する仕事は責任だけでなく危険が伴いますから、安全面を考慮すれば当然の措置だと言えます。父は「口座振り込みになったら、ありがたみが半減した」と言っていました。確かにそうかもしれません。お金を実体として認識している世代の人々にとっては、この上ない淋しさがあることでしょう。そういえば、専門学生の時にアルバイトをしていたのですが、閉店後に売り上げを黒い革袋に入れて、近くの銀行の夜間金庫?に入れるという作業がありました。多い時は10万円以上を持ったまま、原付に乗って1kmくらいを走っていました。閉店時間は午後10時で、そこからレジ閉めをすると、銀行に行けるのは午後11時でした。大金ではないかもしれませんが、狙われるだけの要素は十分に持ち得ていたことになります。幸い、不審な輩に絡まれることもなく、無事にバイト生活を終えましたが、今思えば、個人的に現金の重みを感じていたのは、その頃ではないかと。最近の若者は(こういうと年寄りくさいですね)、もしかしたら現金を見ることなく、生活しているのかもしれませんね。僕でさえ、あまり現金を持ち歩くことはなくなりました。小銭は持ち歩きます。必要なケースが多々発生するからです。あと、歯医者に行くときは、請求額が不明なので、5000円くらいは持って行かないと不安です。その他ではあまり現金は使いません。奥様が実はパートで給料手渡しなのです。きっと、現金のありがたみを感じていらっしゃることでしょう。夜な夜な一万円札を数えるような場面に出くわしたことはありませんが、それくらい現金に執着心があっても良いのかもしれませんね。単なる数字として扱っている人が多いのではないかと思います。それはそれで、自由度が高くてよろしいのかもしれません。働けど働けど、お金はあっという間に減っていきます。水光熱費や家賃といった固定費が大きな額になります。家計を見つめていると、生きる事の大変さを感じてしまいますが、この活動(労働)を止めたら、生きていけません。そのような辛い時は、一万円をじっと眺めていると、元気になれる気がします。現金な男だからですね。
現金商売は行列が基本