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歴史を量子化してみよう
特に難しい事を述べるつもりはありません。歴史は何故繰り返すのか、と考えた時に、人間の「欲」が根本にあるという論調が一般的なのでしょうか。それはそうだと思いますけれど、「欲」の存在とは、ヒトがヒトたる所以でもあるわけです。だって、それが無ければ、例えば、絵画や音楽などの素晴らしい創作物は生まれない訳です。創作、つまり創造的でなければ、文明だって存在はしていないのではないでしょうか。こうして、言葉を綴り、自分の意思を伝えるという行為も、「欲」に根差したものと言えます。極論で言えば、生きる行為自体が「欲」とも言えます。そうなると、ありとあらゆる生物たちも該当することになり、ひいては、宇宙誕生にまで目を向ける必要があり、何だか、とてつもなくスケールの大きい話になっていきそうです。僕が言おうとしているのは、全く別のベクトルの話で、歴史を量子化する、つまり、出来事を物凄く小さくして見てみよう、という行為です。出来事を時間軸でサンプリングして、あらゆる要素に分解し、数値化してしまおう、という試みです。試みといっても、実際に定量化するわけではなく、あくまで定性的に論じたいわけです。だって、数学が苦手ですから(開き直り)。ここまで、書いてしまってから、なんだか間違ったことを言っている気になってきたので、訂正的な態度も同時に示していこうと考えています。あしからず。量子化は基本的に、2次元のグラフで表されますが、過去の出来事一つを取ってみても、2二次元のグラフで表せるほど、単純ではありません。例えば、朝目覚めて、起き上がるという行為を、量子化してみると、時間軸に対して、場所、高度、頭の方角、窓から差す光の明るさ、気温、湿度、目覚まし時計の音、鳥のさえずり、などなど、様々な要素が変化をするのです。これらは全て、歴史の「要素」となります。それらの情報を全て、いったん量子化して、2次元グラフを描いてみるのです。ここまできて、もしかして、CG(コンピュータグラフィック)でアニメーションを作成する要領と同じか?なんてイメージが横切りましたが、気にしないことにしましょう。それで、2次元グラフを作成したら、それを連続的にイメージしてみると、幾つかの要素は、電波や音波のような波線を描くことでしょう。明るさは特にイメージしやすくて分かり易いと思います。時期によって変化しますし、天候による影響もありますが、日本では、朝になると日が昇り、夜になると日が沈む、という変化は、1日を周期とした波線になります。こうしてとらえれば、「歴史は繰り返す」ことは日常茶飯事であり、大の大人が声を荒げて、拡声器を使って、集団で叫ぶようなことではありません。戦争を繰り返してはいけない、という願いは世界共通であるにもかかわらず、なかなか実現しない、ということは、非常に残念であります。ただ、それは、単純な「歴史の繰り返し」というテーマではなくて、もっと複雑に絡み合った「欲」によって発生しているようにも見えるのです。だから、その複雑に絡み合った「欲」を分解して、個人レベルで解消していかなければ、根本的な問題解決に至らないのではないでしょうか。そのために、歴史を量子化する、もっと言えば、現実を多面的に、出来る限り細分化し、解析して対策をとるのです。ここで求められるのが、解析力となるのですが、これは、現在開発が進んでいるAIが、向いているかもしれません。感情が入らない方が良い事もあるからです。なんだか、非現実的な話をしているようで、書きながらも眠気に襲われてきましたので、話題を替えましょう。憲法記念日は、会社にお泊りでした。お泊りと聞いて、色めき立つ方は、少し深呼吸をしてください。よろしいですか?単なる宿直業務です。設備は停止しているので、特にやることはありません。ただ、電話番をしているだけです。一度も鳴りませんでした。ちなみに、着信履歴をみたら、5月1日の14時が最終コールでした。それから、2日間以上、音沙汰の無い電話です。ゴールデンウイークですからね。この(固定回線の)遊休時間、もったいないと思う人はあまりいないでしょうね。だって、会社が負担しているのですから。でも、電話番がこのご時世必要だ、という状況が少し面白いと言えます。たいていの大人は、個人で携帯電話を所有していますし、企業によっては、必要な人に業務端末を貸与していることでしょう。インターネットの普及で、企業ごとにホームページが設けられ、そこからメールやIP電話で連絡を取ることが可能になりました。そこにきて、複数の固定回線を継続するというのは、少し無駄に感じる部分があります。インフラ問題というと、道路や橋、建物がクローズアップされますが、通信インフラだってそうです。お金を払っているから良い、という話ではなくて、有事の際に、使いたい人が使えるようなデザインが求められているわけです。そのために、不要な回線は縮小し、メインの回線をもっと負荷がかからないようにする必要があります。アナログ回線という技術があってこその現在ですが、何時までも残しておくほど、日本に余裕はないのではないか、と、ふと、思いました。アナログ放送からデジタル放送に切り替えた時のように、アナログ回線からIP電話への切り替えが2020年に行われます。ようやく、ですね。
お金を要求する鐘