• 雑談

    油揚げの行方

    仕事が終わってアパートの駐車場に車を止めて外にでると、遠くから奥様と次女が歩いてきました。何事かな、と思ったら、ご近所さんにお野菜をたくさん頂いたお礼にクッキーを焼いて持って行った、とのこと。いやぁ、お付き合いが上手だな、と感心させられますね。僕にはとても真似できません。何をいただいたのか、室内に入るとすぐに分かりました。サニーレタスが水の入ったボールに入れられていたのです。しかも、二つの大きなボールを使っていました。とてもありがたい事です。そのご近所のおじいさんは、ガンで闘病生活が続いていますが、野菜作りは年中取り組んでいるようです。畑には、いつも何かしらの葉が出ているように思います。家庭菜園が、楽しみの一つであるようですが、それを自分で食べるわけではなくて、ほとんどお裾分けしているのではないでしょうか。「食事制限されているので、食べられないからあげる」と言って持ってくる時もありますが、ならば、なぜ作ったのかが疑問でした。単純に、作るのが楽しいのかな、と考える方が自然ですし、余計な詮索はしないようにしています。野暮ですからね。話は変わりますが、岐阜県海津市にある千代保稲荷(ちよぼいなり)という神社があります。ここは商売繁盛のご利益があることで有名ですが、参拝時には油揚げとローソクをお供えするそうです。油揚げとは、いったい何事かと思いますよね。ここでは、狐の神様がいらっしゃるようで、その昔、油揚げは狐の好物だと考えられていたのです。不思議というか、へぇー、というかここは純粋になるほど、ですかね。昔の地元の人々を、姿を変えて騙したのではないか、と疑ってしまうのは僕だけでしょうか。この油揚げは、どうやって処分されるのか、考えたことはありませんが、想像しようとして止めました。きっと、くだらない結果になるからです。日本には、他にも伏見稲荷、豊川稲荷というものがあり、関係が気になりますが、前者は千本鳥居が有名な神社で、後者は寺院です。どちらも繋がりはないそうです。たまたま、稲荷という言葉が重なってしまっただけの事なのですね。そういえば、お寿司を油揚げで包んだものは「いなり寿司」と言われますが、これは千代保稲荷が発祥でしょうか。あるいは、神社がいなり寿司にあやかったのでしょうか。いきなり神社の話が出てきましたが、初詣は毎年奥様が主体となっていくので、仕方なくついて行きます。近くの神社に行くことになるのですが、近くで良かった、という本音がこぼれそうになりますが、ぐっと我慢していました。そういう千代保稲荷などのような、名の知れた場所に行くことは、渋滞に巻き込まれる事が容易に想像できるので、出かけるのが非常に憂鬱になります。人込みは、危険を感じるようになりましたから、今後は外出を控える心構えですが、奥様は外出が好きなので、あにはからんや、といったところです。

    お稲荷さんが現れた?