監視されている世界
朝から雨が降り、なんだか暗い気持ちになってしまいました。会社に行っても、仕事は捗らず、なかなか思うように作業をさせてもらえない事に憤りを感じてしまいました。管理監督者が過去の実績と出荷情報から、生産計画を立てて、それに従い作業計画を立てるのが(おそらく)一般的な製造工程なのですが、それが何やら上手くいっていないようです。どこに原因があるのか、僕は正直に言う事もできますが、言ったところで、きっと軋轢が生まれるだけであり、生産的な議論にはならない事でしょう。見て見ぬふりでしょうか。時々自分が情けなくなりますが、今更変化を求めて大声を上げたところで、そんなに影響はないと予想できるのです。その根拠は、自分の立場ですね。平社員なので、発言に重みがありません。提案したところで、結局は管理者がどう捉えるのか、という問題があり、それを楽観的に期待するよりは、悲観的に沈黙を続けるほうが、精神衛生上よろしいと感じています。つまりは、自分のストレスを溜めないための行動なのです。ある意味、会社を犠牲にしている部分もあるのかもしれません。おこがましい考え方かもしれませんが、僕が勇気をふり絞って発言することで、大きな改善効果が発揮される可能性はあります。しかし、それだけのエネルギィと自信が僕にはありません。「思ったことは何でも言ってほしい」と言われる事もあるかと思いますが、本当にそれを実行すると、だいたい相手を傷つける事になります。これは経験して学んだことですから、間違いありません(あくまで僕の場合ですが)。ですから、上司から同じように「意見があれば、何でも発言してほしい」と言われたら、僕は沈黙してしまうのです。いやらしい事を書くと、僕がどうやって振舞おうと、賃金にはさほど影響はありません。それは、年功序列や勤続年数、ポジションの関係です。ポジションは、ある程度の年数を経て、昇格していきます。僕は途中入社してたかだか5年ですから、とても力が弱い。だったら、発言はある程度のポジションに就いてからでも遅くはないのかな、と。そんな都合の良い、甘えた考え方で生きています。会社員という立場だからそうなるのか、根本的な部分がそうなのか、少し自分を見つめてみた方が良いのかもしれませんね。さて、最近は至る所に監視カメラがありますね。カメラの映像以外にも、様々な情報で、居場所や行動を特定される可能性がある時代です。業務中にSNSに投稿した公務員が処罰を受けたり、営業マンの車の位置情報を常に把握して、サボっていないかチェックされたり、会社のパソコンのログを獲られて、インターネットの履歴から不審なアクセスをした社員を見つけ出したりと、業務中に他事をしたら、すぐにバレてしまいます。就業先でも、休憩中にみんながスマフォでゲームをして、休憩時間を守らなくなったので、スマフォ操作禁止令が出されています。まあ、誰もそれを守っていませんが・・・しかし、会社がルールとして発表したことに関しては、遵守しなければ自身に不利になります。たった数時間のことです。我慢しましょう。監視カメラ以外で面白いな、と思ったのが、衛星から森林伐採の状況を把握し、余りにも逸脱して伐採が行われたら、土地の管理責任者に連絡がいく、というシステムがあるようです。そんな上空から見られているのですね。いやはや、ご苦労様です、としか言いようがありません。