テロリズムは承認欲求か
オーストラリアのメルボルンでテロが発生、というニュースのタイトルを見たので、記事を読んだら、路上で男がナイフのようなもので通行人を次々と刺した、と記載されていました。その後に、1人死亡、2人が重症となっていました。非常に悲しい事件です。しかし、当地の警察がこれを「テロ」とした判断基準は何なのか?と思って最後まで読んでみると、以前より注意人物としてマークしていた移民のようです。つまり、犯罪の重さではなくて、手口というか、思想の部分がテロリストになるのでしょう、きっと。車で移動しており、車を降りてからその車に火をつけて、周囲の人を襲ったそうです。しかも、警官に対して激しく抵抗したため、胸を撃たれ、死亡したようです。車に火を点けた時点で、覚悟は決まっていたのでしょうね。いえ、当人の心の中ではもっと前かもしれませんが、他人が可視的に捉えることができるのは、その時だと言えます。ただ、車に火を点けて走らせなかったのは幸いでした。そうなると、さらに被害が広がっていた可能性があります。各地域で様々なテロリスト対策は行われていると思いますが、未然に防ぐという事は難しいのでしょうね。実際に行動を起こしていなければ、立件するわけにもいかないですし。その行動の瞬間を捕らえる、という事は、例えば自爆テロなんかだと、ダイナマイトを所有している事が判明できれば、何か対策を講じることが可能かもしれません。しかし、自爆するスイッチがどこにあるのかが判らなければ、取り押さえようとした人間が巻き込まれてしまいます。ドローン等で上空から近づいて、防爆素材の布でくるんでしまえれば、被害は最小に抑えられるかもしれませんが、果たしてそんなに上手くいくのでしょうか。きっと、どこかでそれに似た訓練が行われていることでしょう。ドローンはドラえもんの道具でいう所のタケコプタです。人を運ぶにはかなり大型のドローンが必要ですが、小型でも、自分の「視覚」は移動できます。目的地に移動する、という用途ではまだ一般化されていませんが、技術的にはもう解決されたと言えますね。あとは法整備ですが、これは時間がかかることでしょう。そんなに簡単に空を勝手気ままに飛ばれたら、追突・墜落事故も絶えないでしょうし、プライバシーの侵害も頻繁に起こります。今後も自動車や公共交通機関に乗って移動するのが安全で現実的なのかもしれませんね。さて、少しでも悲しい事件が抑止されるような、AIロボットが普及するのは何時になる事やら。ある意味楽しみではありますが、オリンピックでは何かしらの形にしないと、大変な事件が起きても何ら不思議ではありません。警戒しましょう。
