台風の目がウインクをしたら?
非常に勢力の強い台風が通過していきました。人生で経験した中で、最も恐ろしい台風でした。風速は最高で12mと表示されていましたが、建物の隙間では、煽られて何かに捕まっていないと立っていられないほどでした。雨量は時間当たり25mmでしたから、先月の大雨に比べれば、少ない量です。幸い、僕が住んでいる地区では停電も断水も発生しませんでした。少し離れたエリア(車で10分程度)は、停電になっていた模様です。子供たちは暴風警報がかなり早めに発令されたお陰で、学校と保育園が休みとなりました。それに伴い、奥様も仕事を休みました。そのため、僕は久しぶりに車で通勤しました。こういう時に車のありがたさを実感することができますね。たかが1kmほどの距離なのですが、台風の中を自転車で走るのは、非常に危険ですから、助かりました。朝は風もなく、晴れ間が見えていたのですが、昼から雲行きが怪しくなり、瞬く間に暴風雨が襲ってきました。職場の建物はかなり古い部分があり、老朽化により危険な部位があります。今回の台風で、いつも作業している建物の屋根のスレートがいくつか吹き飛ばされました。その瞬間を目撃しましたが、あれが人に当たったら、と思うと恐ろしい限りです。従業員でケガをした、という情報は入ってこなかったので、一安心です。パートの方は、早めに帰宅されていました。そういう指示を出したからだと思いますが、賢明な判断だと思います。作業は挽回できますが、(特に重度な)ケガは、会社と被災者双方に大きな損失を招きます。無理をしない、させないという関係が築かれているのであれば、その職場は暫く大丈夫かな、と感じられます。まあ、僕が所属している部署ではないのですが・・・強風の中では立っていられない、という状態を始めて経験できたのですが、こんなに簡単に身体が飛ばされてしまうのか、と感じました。これはとても怖かったです。たまたま、近くに手摺りがあり、そこに捕まっていたから、飛ばされずに済みましたが、その手摺りが無かったら、浮遊体験をしていたことでしょう。強風の場合は、出歩かない方が良いことが理解できました。そういえば、テレビの現地レポータは、なぜわざわざあんな危険な場所に行って、カメラに映ろうとするのか、不思議ですね。別に音声だけで充分に情報は伝わると思うのですが。芸人さんであれば、映ってナンボの世界でしょうから、理解できますが、レポータの人は、会社員ですよね。危機管理はせいぜいヘルメットを被り、レインコートを羽織るのみなのでしょうか。その内、けが人が出ないか心配です。ジャーナリズムとはまた別の問題だと思いますし。関西空港が高潮で滑走路などが冠水しました。また、タンカーが波の影響を受けて連絡橋に衝突しました。オーストラリアに行く時に出国した空港で、一晩をロビーで過ごしました。もう10年前の話です。一刻も早く復旧できることを祈ります。