雑談

勤め先の会社では、年に2回、棚卸し作業があり、それに向けて多くの時間と人手を割くことになります。会社の保有資産を報告する義務があるため、慎重に、かつ精確に行う必要があります。身近で考えれば、家計簿がそれにあたるのでしょうけれど、規模が違いますね。億単位の金額を把握しなければならないのですから、担当となる会計の社員にとって、嫌なイベントだろうな、と想像します。しかし、彼らだけではなく、現場の作業員にとってもかなりの負担を強いられます。何よりも、生産を止める必要まで出てきます。それはいかがなものかな、と思ったりるのですが、僕にはどうしようもありません。以前に、棚卸しの担当者から、より良い方法があれば、連絡をしてほしい、という社内メールが届いたので、大手の企業ならばなら何処でも用いているであろう、「バーコード管理」を提案しましたが、費用対効果の面で通りませんでした。要は、そこにお金をかけたくない、というように解釈できます。それ以上は、もう何も言うつもりはありません。必要となれば、また声がかかることでしょう。時代遅れのシステムでも、企業としては成長している訳ですから、そこは評価に値する部分だとおもいます。つまり、今のやり方を無理に変更する必要はない、ということ。ただ、昔ながらのやり方であるが故に、帳簿は簡単に改竄できます。それが、僕がもっとも懸念している事案なのです。改竄を続ければ、後に大きな問題となってくることは、当工場で以前に学習したはず。それを繰り返そうとしているのですから、もはや手に負えません。かと言って、命令に背く訳にもいきません。それは、上司を路頭に迷わす危険があるからです。そんな裁きを他人に与えるつもりはありません。それは、会社のシステムが悪い、ということです。だから、デジタル機器を用いて、バーコード管理をしてほしいという希望もあります。ちなみに、バーコードは今で言うと「QRコード」ですね。線だけのバーコードに比べ、二次元ですから、情報量がかなり増大しました。やり方はいくらでもあるとは思いますが、そろそろ手をつけないと、火だるまになるのではないか、と心配になります。どうか正しい路に導かれますように。